SIMのなかには、事前に料金を支払って使う「プリペイドSIM」もあります。インターネット上で、または店舗で事前に定められた料金を支払うことで、利用を始められます。購入前にどのキャリア回線でつなぐか表示されているため、お気に入りのキャリアを選べることも魅力です。プリペイドSIMの特徴について確認していきましょう。
プリペイドSIMは、訪日外国人が使うものと思っている方もいるかもしれません。しかし法人でも、プリペイドSIMが役立つ場面があります。ここでは3つのシーンを取り上げ、どのように活用できるか解説します。
社用携帯を選ぶ際、「自社や移動先でつながるか?」という点は、携帯電話会社と契約するか否かを左右する重要なポイントです。とはいえ「とりあえず契約して、つながらないようならすぐ解約する」といった行動は、良い印象を与えないかもしれないと思う方も多いでしょう。
プリペイドSIMを使えば、事前に希望する回線でつながるか確認できます。貴社がビジネスで求める要件をクリアできる回線かどうかをチェックしたうえで、契約するかどうか判断することが可能です。回線の品質をチェックしたうえで契約できることは、メリットの一つといえるでしょう。
組織によっては、特定の時期に多くの従業員を要するケースもあります。例えば1ヶ月間だけ従業員が大きく増える場合、毎年その時期に合わせてSIMカードを契約し、1ヶ月後にSIMカードを回収して解約することを手間に感じるご担当者もいるかもしれません。
プリペイドSIMなら、一時的な従業員の増加による契約手続きの手間を軽減できます。従業員が増える時期は人数分のSIMを用意する必要がありますが、解約手続きを行う手間は省けます。この点を、メリットと感じるご担当者様もいるでしょう。
プリペイドSIMの手軽さは、訪日した外国人や一時帰国した従業員に対して社用携帯を貸与する際にも役立ちます。プリペイドSIMの期限が来れば自動的に使えなくなり、追加料金が請求されないことは強みです。
社用携帯を貸与した従業員等が日本を去る場合は、出国前に社用携帯を回収すれば済みます。解約のタイミングを気にするあまりに、「今日解約手続きをしないと、1ヶ月分余分に料金が請求されてしまう」などと焦る必要はありません。
プリペイドSIMは、大きく以下の3種類に分かれます。
音声通話が可能なプリペイドSIMは高額であり、種類も限られます。一方で、付与される電話番号を使って通話できることは魅力的です。データSIMのように、通話アプリを用意して設定する必要はありません。
プリペイドSIMは携帯電話会社の公式サイトや大手ショッピングサイトなど、Webから申し込む方法が基本です。なかには、店頭で購入できるプリペイドSIMもあります。
あらかじめ端末のSIMロックを解除しておくことで、より良いプリペイドSIMを選びやすくなります。SIMロックの解除方法については、「SIMロック解除で通信費の見直しを!解除できない原因と対処法も解説」記事をご参照ください。
プリペイドSIMの多くで、契約手続きや決済手段の登録(クレジットカード番号の入力など)は不要です。但し一部のプリペイドSIMは本人確認書類が必要となる場合がありますので、購入前にご確認ください。
プリペイドSIMは、定められた期間が終了すると自動的に使えなくなることにデメリットを感じる方もいるのではないでしょうか。プリペイドSIMのなかには、利用期間を延長できる製品もあります。課金してデータをチャージする、新しいパッケージを購入して更新手続きを行うなど、延長する方法はさまざまです。使いたいプリペイドSIMが利用期間の延長に対応することも、事前に確認しておきましょう。
プリペイドSIMの多くは簡単な手続きで使えますが、長期間使い続けると高額になりがちです。利用する期間や人数などを踏まえてコストを比較し、通常の携帯電話契約とどちらがお得になるか比較検討することをおすすめします。
社用携帯は、ときに海外で使うケースもあります。いまお使いのSIMがそのまま使えるか、気になる方も多いのではないでしょうか。ここからは海外で使えるSIMについて、4つの観点に分けて解説します。
海外で使えるSIMは、2種類に分かれます。それぞれの特徴を確認していきましょう。
あらかじめ海外での利用に対応する携帯電話回線を契約しておけば、海外出張の際にSIMを用意する手間を省けます。「Rakuten最強プラン ビジネス」の社用携帯を使えばアメリカや韓国、中国、インドなど、多くの国で通話可能。Rakuten Link Officeアプリを使えば海外から日本への通話が無料※1になる国が多いことも、嬉しいポイントです。
海外で使えるSIMは、目的地の国を選んで購入する方法もあります。目的地に滞在する期間に合わせて、料金や機能を比較しながら選べることは魅力的です。またWebや店舗など、さまざまな方法で購入できます。
SIMはカード型だけでなく、eSIMとして販売されているものも多いです。海外で使えるeSIMは、「海外で使えるおすすめのeSIMは?「Rakuten最強プラン ビジネス」をおすすめする4つの理由」記事で解説していますのでぜひご一読ください。
海外で使えるSIMは、海外ローミングを含みます。海外では、以下どちらかに該当するSIMならば使えるためです。
海外で使えるSIMは、①と②の両方を含みます。①の方法で使うためには海外の携帯電話会社と契約するか、海外の携帯電話会社を使えるプリペイドSIMの購入が必要です。
一方で海外ローミングは、②だけが該当します。お手持ちの社用携帯で、海外でも電話をかけられる、SMSやデータ通信を行えることは強みです。一方で使い方によっては、料金が高額となる可能性があることに注意してください。
「Rakuten最強プラン ビジネス」では別途申し込みの必要なく、Rakuten Link Officeアプリを使った通話やメッセージの送受信、指定した国から日本への通話が無料※1です。海外ローミングでのデータ通信も、プランにより月間1GBから2GBまで無料で使えます。データ容量を超えると通信速度が最大128kbpsに制限されるため、通常速度で通信したい場合はデータチャージ※2が必要です。
海外で使えるSIMは、以下の項目を考慮して選びましょう。
海外でも使いやすいSIMを選ぶことは、円滑にビジネスを進めるコツの一つです。
海外で使えるSIMを選ぶ際、どのSIMがベストとなるかはケースバイケースです。キャリア回線のSIMを海外で使うことが、ベストな選択になるとは限りません。一方で、検索上位に表示されるプリペイドSIMが最適とも限りません。
このため複数のプランを検討し、貴社のニーズにあわせて比較検討することが重要です。コストと使い勝手も含めて検討し、どのSIMを使うか選びましょう。
プリペイドSIMや海外で使えるSIMに限らず、SIMを使う際には多くの方が一度は疑問を感じる項目があります。ここでは4つの項目について、疑問への回答を解説します。
携帯電話会社と契約しているSIMの場合は、速やかに契約先の携帯電話会社に連絡し、回線の利用停止を行いましょう。SIMが無くなった、使えないといった場合は、SIMの再発行も必要です。この際、手数料を徴収される場合もあります。なお「Rakuten最強プラン ビジネス」の場合は無料※3です。
一方でプリペイドSIMの場合は、運営会社により扱いが変わります。新規購入を余儀なくされるケースも少なくありません。再発行を受け付ける場合は、運営会社が定める手続きを行いましょう。
SIMの再発行後、元のSIMは使えなくなります。またWebサービスを契約している場合で、登録内容に紛失や盗難に遭ったSIMの電話番号が含まれる場合は、契約内容が変更されていないか個別にチェックする必要もあります。
元の端末と新しい端末が要求するSIMカードのサイズが同じ場合、新しい端末にSIMカードを挿入して必要な設定(APN設定など)を行えば、回線自体はつながります。通話可能なSIMなら、電話やSMSでの通信が可能です。
一方でアプリは、正常に動作しない可能性があります。機種変更の際に所定の手続きを要求するアプリでは、いきなりSIMカードを変えるとトラブルを引き起こす可能性が高いでしょう。SIMカードを別の端末に差す前に、機種変更に伴う手続きをあらかじめ済ませておきましょう。
1台の端末でSIMを2枚使えるかどうかは、機種によります。2枚のSIMに対応する機種なら可能です。1枚目と2枚目で、携帯電話会社を変えることもできます。
「Rakuten最強プラン ビジネス」でSIMを使う方法は、「お使いのスマホそのままで楽天モバイルのSIMを使う方法」をご参照ください。
お使いのSIMがデータ通信のみ対応する「データSIM」の場合、携帯電話機標準の電話機能は使えません。一方で通話可能なアプリやIP電話は、利用できる場合があります。詳細は利用するサービスの公式サイト等で、必要な要件をご確認ください。
ひとくちにSIMといっても、特徴はさまざまです。短期間で使い終える方と数年にわたり使い続ける方では、異なるSIMが選ばれるケースも多いでしょう。貴社のビジネスや使う方のニーズを把握し、運営会社や種類ごとの特徴を把握したうえで、最適なSIMを選びましょう。