導入背景
高額な専用端末と「作業待ち」による時間のロスが長年の課題
コニシタイヤでは、業績の拡大に伴い物流拠点や外部委託スタッフが増加する一方で、コストの問題で高額な専用端末を増やすのが難しい状況でした。
佐川様「現場では端末が空くのを待ってから作業を行う『端末待ち』が発生して、繁忙期は現場の大きなストレスとオペレーションの停滞が長年の課題になっていました。
端末機1台あたり15~20万円程度というコストは非常に重く、手軽に増台できるものではありませんでした。東北地方では、春夏タイヤから冬タイヤへ、そして冬タイヤから春夏タイヤへ履き替える時期に業務が集中します。この時期だけ一時的に人を増やしますが、端末が足りないために『誰かの操作が終わるまで待つ』という無駄な時間が現場で発生していました。また、5年以上使用している古い端末はバッテリーも弱く、処理速度の遅さに対する不満も募っていました」
楽天モバイルに決めた理由
「専用機」へのこだわりを捨て、操作性とコストパフォーマンスを重視
佐川様「従来の専用機でなければならないという固定観念を見直し、コストパフォーマンスと現場での操作性を両立できるスマートフォン型バーコードリーダーの導入と、楽天モバイルの安定した通信環境の構築を決めました。サンプル機を現場で検証したところ、従来の専用機と比べても性能に全く遜色はありませんでした。
むしろ使い勝手の良さ、通信速度も向上し満足しています。
画面の視認性が良く、スマホに近い操作感なので、現場のスタッフからも『使いやすい』と評判が良かったです。これまでの端末は月末になると通信量の制限が入っていたのですが、そんな制限もなく常に『つながる』環境が実現できるのが導入の決め手となりました。 端末機の価格が従来の半分以下である点も非常に大きかったです。この価格帯であれば、繁忙期に合わせて必要な台数をしっかりと揃えることができます。コスト面での懸念が払拭されたことが導入の決定打となりました」
活用方法
場所を選ばない快適な通信環境をキャリア回線により実現
同社では、スマートフォン型バーコードリーダーを利用して、各商品の箱に貼られたJANコードを読み取り、データベースへ送信しています。端末から送られたデータは、基幹システムと連携しています。Wi-Fi環境を整えることが困難なスポット利用の倉庫においても、キャリア通信網を活用することで滞りのない業務遂行が可能になりました。
加賀谷様 「当社の基幹システムはWebブラウザベースのクラウド型であるため、安定したネット環境が欠かせません。ですが、繁忙期のみ一時的に利用する『スポット倉庫』にわざわざWi-Fi環境を構築するのは手間もコストもかかります。楽天モバイルの回線であれば、端末単体でどこでも通信ができるため、場所を選ばずシステムを利用できることが現場において大きな強みになっています。
アウトソーシング先のスタッフにも同じ端末を使ってもらっています。操作が簡単なので教える手間も省けています。これまでは端末が足りず、複数人で1台を共有するため月末に通信制限がかかったりしていましたが、現在は必要な人に端末が行き渡り、月末の速度低下もありません」
導入効果
端末の確保と通信の安定により作業工数が大幅に削減
十分な台数の端末を導入したことで現場の作業フローが劇的に改善され、作業時間の削減という成果が生まれています。
加賀谷様 「一番の効果は、端末が全スタッフに行き渡ったことによる作業の効率化です。以前は端末が足りず、誰かの作業が終わるまで待機したり、作業が止まったりして、無駄な時間が発生していました。
現在は1人1台体制が築けたおかげで、停滞時間が0になりました。繁忙期でも1日あたり2時間の時間短縮になっているという報告を受けています。月間に換算すれば、組織全体で約60時間以上の工数削減です。これは効率化だけでなく、スタッフの長時間労働を抑制し、健全な職場環境を守るという面でも極めて大きな成果です」
今後の展望
アナログな業界構造を打破し、蓄積したデータでタイヤを「楽しい買い物」に
コニシタイヤは今回のインフラ整備を足がかりに、ペーパーレス化の促進や、蓄積したデータを活用した顧客体験の向上を目指しています。
佐川様「タイヤ業界はまだアナログな部分が多いのが実態ですが、まずは現場の紙をなくすペーパーレス化をさらに進めていきたいです。そして今後は、蓄積された購入履歴や車両データを活用し、お客様一人ひとりに最適な提案ができる仕組みを作りたいと考えています。タイヤは『欲しいものというより、買わなければならないもの』という側面もありますが、それを『楽しい買い物』という体験に変えていきたいと思っています。
楽天モバイルには、AI活用などの新しい挑戦を支えるインフラとして、これからも共に歩んでいくことを期待しています」
今後もコニシタイヤは、デジタル技術を駆使して、タイヤ販売の価値を高め、お客様により質の高いサービスを提供する取り組みを続けていきます。楽天モバイルの法人向けサービスは、企業の現場を支える基盤として引き続きサポートしてまいります。