法人が優先的に対応すべきセキュリティの課題は、4つあります。脅威の概要と事業継続に与える悪影響について、確認していきましょう。
ランサムウェアは端末内のデータを暗号化し、暗号化の解除と引き換えに金銭を要求する不正プログラムです。被害が起こるプロセスを、以下にまとめました。
不審な添付ファイルを開いたり、安全性が不透明なリンクをクリックしたりすることは、被害の代表的な契機です。
年々増加している日本企業を狙ったランサムウェア(標的型メール)への対策を行うには、企業内の情報システム・IT担当者だけでなく、全ての従業員がセキュリティについて意識を持っていることが重要となります。
サプライチェーンを起点にグループ全体へハッカーが攻撃をする際にも、各サプライチェーンやグループ企業における対策が重要となります。
楽天モバイルでは、全ての日本企業を狙ったメールやサプライチェーンを基軸とする標的型メールについて教育コンテンツをご案内しております。
ランサムウェア攻撃や、悪意のあるハッカーからのメール攻撃を受けることが殆どで、常日頃から「トレーニングによって慣れておく」ことが重要であり、万が一攻撃を受けたとしても迅速に初動対応し、被害を最小限にすることが重要です。
従業員が模擬メールを通じてサイバー攻撃を体験し、常日頃からセキュリティ意識のある行動を定着させるための教育コンテンツも含まれています。
取引先や委託先のなかには、セキュリティ対策が十分でない法人もあるかもしれません。サプライチェーン攻撃は悪意ある者がこの弱点を突き、侵入先の法人を経由してターゲットの法人を攻撃する方法です。その目的は、大きく以下の2つに分かれます。
サプライチェーン攻撃は、自社のセキュリティ対策が万全でも被害を受けるおそれがあります。被害の防止には、取引先や委託先のセキュリティ対策にも注意することが重要です。
セキュリティ被害の脅威は組織の内部からもたらされる場合もあります。USBメモリに代表される携帯可能な媒体や紙などを利用して、従業員が正規の手続きを経ずに、情報を外部に持ち出すケースが該当します。持ち出す代表的な理由として以下が挙げられます。
持ち出された機密情報や個人情報が外部に流出すると、信用問題にもなりかねません。
誤操作や紛失など、不注意による情報漏えいも代表的なセキュリティの課題です。宛先の誤りによる誤送信やスマートフォンの紛失には、特に注意が必要です。
ひとたびデータが外部に漏れれば、情報の拡散を止めることは困難です。悪意ある者の手に渡れば、フィッシング詐欺などの被害を引き起こす原因にもなりかねません。パソコンやスマートフォンに不要なデータを残さない、データを暗号化するなど、不注意が起きても被害を防ぐ仕組みが求められます。
セキュリティ対策には、法人の規模を問わず取り組む必要があります。企業がサプライチェーン攻撃を受け、取引先の企業に被害をおよぼすおそれがあることは代表的な理由の一つです。
ひとたび攻撃を受けると、数千万円から数億円の被害をこうむるおそれもあります。セキュリティ対策が不十分なために、一度の攻撃で倒産するリスクもあります。このような事態を防ぐためにも、普段から十分なセキュリティ対策を実施しましょう。
法人がセキュリティの取り組みを進める際には、人間の注意力に頼らないことが重要です。「個々の従業員が十分に気を付けていればミスは起こらない」という認識を持つ限り、十分なセキュリティは実現できません。
たとえ人間がミスをしてもトラブルやセキュリティ事故を防ぐシステムや仕組みの導入は、組織のセキュリティレベルを高めます。個々の注意力に頼らずシステムや仕組みで脅威に対応し、組織の信頼を守りましょう。
さまざまなセキュリティの脅威に対して法人が取るべき6つの対策をご紹介します。
社内ルールを定めることは、組織のセキュリティを担保するうえで重要です。定めるべき社内ルールは、大きく以下の2つに分かれます。
業務フローや業務マニュアルには、情報漏えいなどのトラブルを防ぐルールを盛り込むことも重要です。盛り込むべきルールとしては、以下のようなものが考えられます。
定めたルールは、従業員に浸透させる必要があります。十分な教育を行い、セキュリティを脅かす芽を摘みましょう。
業務をルールどおりに進めた場合でも、トラブルが起きることはあり得ます。有事の際の対応ルールも、定めておきましょう。ルールとして以下の項目を含める必要があります。
トラブルが起きた際の対応は、スピードが重要です。対処が遅れると組織的な隠ぺいを疑われ、自社の信用を失いかねません。自社の情報や資産を守るためにも、正確な情報をもとに迅速な対処を行いましょう。
従業員の私用端末を仕事でも使う「BYOD」は、トレンドの一つです。しかし情報漏えいなどのリスクを考えるなら、業務は社用端末のみで行うのが鉄則です。
BYODの場合、従業員の端末の機能を制限したり、セキュリティソフトをインストールしたりするといった措置をとることが難しく、業務中に私的な連絡をされてしまうこともあります。組織の信用を守るためにも、業務に必要な端末やパソコンは支給するのが良いでしょう。
社内のデータにアクセスできる人を必要最小限に絞ることで、セキュリティのリスクを下げることができます。さらに、スマートフォンやパソコン、タブレットといった端末の機能を絞ることも、誤操作や情報漏えいなどのリスク回避に繋がります。
社用携帯を紛失してしまうと組織の信用問題に発展しかねません。いざというときに備えて、遠隔で情報把握や端末の操作ができるようにしておきましょう。
ソフトウェアやアプリには、定期的に更新プログラムが配信されています。このなかにはセキュリティに関するアップデートも少なくないため、できるだけ最新の状態に保つようにしましょう。社内システムとの相性を迅速にチェックしたうえで、可能な限り早期に適用してください。
パスワードの定期的な更新も、有効な対策の一つに挙げられます。パスワードはIDや個人を特定できる情報とともに、知らない間に悪意ある者の手に渡っている可能性もあることが理由です。期限を定めて全社にパスワードの更新を求め、応じないアカウントを停止することで、不正なログインなどセキュリティに関するリスクを下げられます。
楽天モバイルは、法人のセキュリティを強化するサービスを提供しています。数あるメニューのなかから、セキュリティ強化に役立つ3つのサービスをご紹介します。
「楽天モバイルあんしん管理」は、法人のパソコンとスマートフォンを一括管理し、高いセキュリティの実現に寄与するサービスです。アプリは業務に必要なものを配信できる一方で、業務に不要な、または危険をもたらすアプリの利用を制限できます。USBメモリなどの外部媒体やカメラの使用制限も可能。これらの対策により、「機密情報を外部に流出させる」事象を防ぐことが可能です。
操作状況や位置情報もチェックできるため、パソコンやスマートフォンの利用状況を見える化できます。業務にふさわしくない行為の検知にご活用ください。万一の盗難や紛失の際は位置情報をチェックしたうえで、遠隔でのロックや初期化も可能。情報漏えいの防止にも役立ちます。
楽天モバイルは法人向けMDMスマート導入パッケージを、「セキュリティパッケージ」というサービスで提供しています。キッティング作業やポリシー作成などに対応しますので、「Rakuten最強プラン ビジネス」のコストパフォーマンスが高いサービスを手間なく導入できます。
「楽天モバイルあんしん管理」で解説したセキュリティの項目も含まれますので、導入後のセキュリティも万全です。設定漏れによりセキュリティが脅かされるリスクを下げられるでしょう。
InterSafe GatewayConnectionは、さまざまなOSに対応した、クラウド型のWebフィルタリングツールです。国内最高水準を誇るデータベースと、業界最大級となる149カテゴリのWebフィルタリングが搭載されています。
InterSafe GatewayConnectionは、検索数の多いメジャーサイトだけでなく、アクセスが少ないサイトや海外のサイトを含め、99%以上のWebサイトを分類できる機能を備えていますアクセス制限をかけることで業務端末の私的利用防止に繋がるだけでなく、不正サイトやマルウェアが潜むサイトへのアクセスを防ぐことも、可能です。
ランサムウェアやサプライチェーン攻撃といった外部からもたらされる脅威のリスクを下げることができるため、セキュリティの入口対策にも繋がります。
事業を運営する際には、さまざまなセキュリティのリスクに直面するケースも多いです。外部からの侵入だけでなく、社内の従業員がもたらす脅威もあります。 法人は事業に悪影響をおよぼす脅威に対して、充実したセキュリティ対策など、仕組みの構築で対応する必要があります。従業員の意識に頼る方法では、セキュリティは守れません。
楽天モバイルではセキュリティ対策に関する、さまざまなソリューションを用意しています。活用により危険なサイトへのアクセスや外部への情報の流出など、事業の継続を脅かす多くのリスクを下げられます。大きな手間をかけずに、セキュリティを強化できる点も特徴です。この機会に、楽天モバイルのセキュリティに関するサービスをご検討ください。