「楽天モバイルあんしん管理」は、貴社で活用する端末を一括管理できるサービスです。スマートフォンやタブレット、パソコンを一括して、簡単な操作で管理できます。クラウドで提供されるサービスですから、サーバーの調達やソフトウェアのセットアップを待つ必要はなく、簡単に導入できます。
MDMの詳細は、「MDMとは?ビジネスに不可欠な端末管理について徹底解説!」記事で解説しています。あわせてご参照ください。
業務で使う端末は個人情報や機密情報の流出など多大な被害をおよぼす危険にさらされます。このような事態を防ぐためには適切な端末の管理が有効ですが、従業員一人ひとりの意識に頼るだけではなかなか徹底されません。
これらのリスクから法人を守るため、端末を一元管理するサービスが求められています。業務で使う端末をシステムで集中管理することにより、ルールを守らせることができ被害と信用の低下を防ぎます。MDMは、代表的なシステムの一つです。MDMについては、「社用携帯のセキュリティ対策どうすれば?セキュリティ強化策とMDMとMAMをご紹介」記事で解説しました。
近年では従業員の端末を業務でも使う「BYOD」が広まり、端末を管理する重要性がますます増しています。「BYODセキュリティリスクとは?安全に運用するために必要なポリシー作成やMDM導入について解説」記事も、あわせてご参照ください。
「楽天モバイルあんしん管理」には、さまざまな機能があります。ここでは多くの法人様にメリットとして捉えられる5つの機能を取り上げ、なにを行えるか解説します。
従業員が利用するデバイスを一元管理できることは、「楽天モバイルあんしん管理」の代表的な機能です。一元管理にはさまざまな機能があり、法人にさまざまなメリットをもたらします。4つの項目に分けて、何を行えるか確認していきましょう。
端末に関する情報を取得して利用状況を可視化できることは、主な特徴の一つです。以下のようにハードウェアやソフトウェア、所属や利用者など、多種多様な情報を取得できます。 所属や利用者などの情報は管理者による打ち込みが必要ですが、電話番号など自動取得できるカラムと突合したcsvデータを用意すれば管理画面のリストにインポートが可能です。
種類 | 取得できる項目の例 |
---|---|
ハードウェア | CPU名、メモリなど |
基本ソフト(OS) | OSタイプ、OSバージョン、デバイス名など |
OS以外のソフトウェアやアプリ | インストールされているソフトウェアやアプリ |
所属 | デバイスグループ、部署名など |
利用者情報 | 使用者名、電話番号など |
例えば「ハードウェア情報取得」機能では、電話番号やOSなど、ハードウェアに直接関係ない内容も含めて最大56項目を取得できます。また「インストールアプリ情報一覧」では、アプリ名を指定してどのデバイスにインストールされているかチェックすることも可能。業務と無関係のアプリもすばやくチェックでき、迅速な対処につなげることが可能です。
「楽天モバイルあんしん管理」ではオプション機能として、日々の利用状況をログに残す機能を提供しています。取得できる代表的な項目を、以下に挙げました。※
端末で行った操作の内容は逐一記録されますから、問題が発生した際に原因を迅速に調査でき、適切な対処につなげることが可能です。
業務に不要な機能は、使えないように制限する機能も搭載しています。一例を以下に挙げました。
システムで機能制限を行うことにより、機密情報や個人情報の流出、コンピューターウイルスやマルウェアによる脅威を未然に防げます。
「楽天モバイルあんしん管理」では位置情報管理機能により、端末の位置情報を自動で取得します。現在の位置だけでなく、移動した履歴も確認できることは強みの一つです。端末がオフィス内にあれば、安心できるでしょう。もし端末が意図しない場所にある場合でも現状を速やかに把握でき、最善の対策を迅速に打てます。
従業員が常時所持している端末を管理している場合は、緊急時に従業員の現在地を確認する手段としても使えます。※
もし端末が意図しない場所にあった場合でも、「楽天モバイルあんしん管理」なら対応可能です。「リモートロック・ワイプ」機能により、遠隔で画面ロックやデータの初期化を行えるためです。情報漏洩のリスクを下げて法人の大切な情報を守れることは、「楽天モバイルあんしん管理」を使う大きなメリットとなるでしょう。
「楽天モバイルあんしん管理」には、使いやすく安全性が高い管理画面が搭載されています。メニューはシンプルさが特徴。取得した情報は、分かりやすいレポートで表示します。簡単な操作で業務を進められることは魅力的です。
「楽天モバイルあんしん管理」には、管理者からデバイス(スマートフォンやタブレット、パソコン)に対して、メッセージやアンケートを配信できる機能も搭載されています。以下のようなケースで役立つでしょう。
「楽天モバイルあんしん管理」に対応するOSは、以下のとおりです。スマートフォンやタブレット、パソコンで使われている主なOSに対応しています。
なおiOSやAndroidで「楽天モバイルあんしん管理」の機能を十分に使うためには、以下のプログラムも必要です。
OS | 必要なプログラム | 関連する機能の例 |
---|---|---|
iOS | Apple Business Manager | アプリの配信 |
Android | Android Enterprise | リモートワイプ、パスワードポリシーの設定 |
「楽天モバイルあんしん管理」の利用に必要な料金は、以下のとおりです。
項目 | 1ライセンス当たりの料金 |
---|---|
初期費用 | 無し |
月額費用 | 300円(税込330円) |
最低利用期間は1カ月 ですから、年間契約よりもフレキシブルです。
「楽天モバイルあんしん管理」には、4種類のオプションが用意されています。項目と月額料金を、以下の表にまとめました。
項目 | 1ライセンス当たりの月額料金 |
---|---|
24時間365日対応紛失サポートサービス(ロックorワイプ) | 150円(税込165円) |
外部脅威対策 | 100円(税込110円) |
モバイル操作ログ | 100円(税込110円) |
Windows・macOS操作ログ | 300円(税込330円) |
2024年7月現在、楽天モバイルでは無料トライアルとして、10ライセンスまで無料でお使いいただけます。まずは部署単位で試用し、使い勝手や業務への効果をご確認ください。貴社のニーズに合うかどうかを事前にチェックしやすいため、全社へ展開した場合のトラブルを抑えられます。
「楽天モバイルあんしん管理」の契約をお考えの法人様は、楽天モバイルへのお問い合わせが第一歩です。以下のページにフォームが設置されていますので、必要事項を入力して送信してください。
送信後、楽天モバイルから連絡いたします。詳細な契約方法は、その際にお確かめください。
「楽天モバイルあんしん管理」は、システム管理者・従業員ともにメリットのあるサービスです。管理者は自らの手で、業務で使う端末の安全性を確保できます。
多少のコストで、手間の削減とリスクの低減を実現できます。ご興味のある方は、ぜひ「楽天モバイルあんしん管理」ページをご参照ください。