ガラケーでもSMSは送受信できる?

SMSとは、携帯電話番号を使って短い文章の送受信を行うためのサービスです。個人間でのメッセージのやり取りはもちろんのこと、法人から個人宛に送る際にはSMS認証やリマインド通知・予約通知、アンケート収集など、本人確認や通知、マーケティングの手段としても用いられています。そんなSMSは、スマートフォンが登場する以前から存在していたものであり、ガラケーでも送受信できます。ガラケーとスマートフォンの間でSMSをやり取りすることも可能です。

SMSはガラケーを含む多数の端末で送受信が可能!

SMSは携帯電話番号を持つ端末であれば、基本的にスマートフォン・ガラケーを問わず送受信できます。別途専用のアプリなどを用意する必要がなく、標準機能として利用できます携帯電話としての標準的な機能であるため、キャリアに関わらずメッセージの送受信ができます。

メッセージを送受信するアプリは多種多様ですが、利用している機種が古くなったことでアプリに対応できなくなり、メッセージの送受信が行えなくなるという問題がよく発生します。その点、SMSは標準機能であるためそのような問題は発生しません。

また、例えば、LINEなどのSNSはガラケーに対応していないため、ガラケーに対してメッセージを送ることはできませんが、SMSならガラケーも含めて一斉にメッセージを送信することが可能です。そのため、ガラケーを含む多くの端末にメッセージを一斉送信したい法人には、SMSの活用が適しているとされています。

ガラケーでSMSを送受信する方法

ガラケーの機種によって細かい部分は異なりますが、大まかな手順は同じです。

SMSを送信する場合は、

  1. メニューから「メール」もしくは「SMS」を選択
  2. 「新規メール(SMS)作成」を選択
  3. 送信先を選択
  4. 本文入力
  5. 送信

という流れになります。

中には、メールの宛先欄に携帯電話番号を入力することで、SMSに切り替わる機種も存在します。

ガラケーでSMSを送受信する方法

SMSを受信する場合は、特別な操作は必要ありません。端末が自動的にSMSを受信して、受信結果を通知してくるため、一般的なメールと同じようにメールメニューやSMSメニューからメッセージを確認できます。

ガラケー宛を含むSMSの一斉送信方法

SMSをアンケート収集やマーケティング活動に利用したい場合にSMSの一斉送信を行いますが、その際には、法人向けの「SMS送信サービス」を導入する必要があります。個人間のSMS送信と同じ方法で送信しようとすると、送信できるメッセージ数などに制限があるためです。

SMS送信サービスを利用することで、メッセージを一括で多数の宛先に送信できるだけでなく、SMSを利用した本人認証(API利用)や、音声ガイダンス(IVR)に合わせたSMS送信、配送・配達連絡に合わせたSMS通知なども実現できます。

さらに、送信したSMSの到達数・到達率といった情報まで管理することが可能です。法人がSMSを活用した顧客とのコミュニケーションを図る際に必要な機能を多く搭載しており、SMSを活用したマーケティングや販促活動において、SMS送信サービスの存在は欠かせないものとなっています。

ガラケーでSMSが送れない・届かない原因と対処法

ガラケーでSMSを利用する際には、送れない・届かないといったこともしばしば発生します。その際に考えられる原因と対処法について見ていきましょう。

ガラケーからSMSを送れない場合

ガラケーからSMSを送信できない場合には、主に次のような原因が考えられます。

  • 送信先の携帯電話番号を間違えている
  • 受信側が圏外、機内モードになっている
  • 文字数や送信件数が上限を超えている

よくある原因としては、ガラケーに限ったことではありませんが、送信先の携帯電話番号を間違えている場合が挙げられます。SMSが送信できない際には、まず送信先の携帯電話番号に誤りがないかチェックしましょう。また、受信側が圏外や機内モードになっているとSMSが送れません。宛先が間違っていない場合には、時間をおいて再送信を試しましょう。

その他には、文字数や送信件数が上限を超えていることで送信できない場合が考えられます。文字数に関しては、ガラケーのほうがスマートフォンよりも送信可能数が少ないです。詳しくは「SMSには文字数制限がある?キャリア別・法人向けサービスの場合も解説」で解説していますので、ぜひご覧ください。

ガラケーにSMSが届かない場合

ガラケーにSMSが届かない場合に考えられる原因としては、主に次のような点が挙げられます。

  • SMSの受信拒否設定をしている
  • 携帯電話番号を誤って伝えている
  • 格安SIM(データSIM)を利用している
  • スパム、迷惑メッセージと判断されている

相手のSMSを受信拒否する設定をしていると、SMSの受信ができなくなります。SMSが受信できない場合には、まず受信拒否設定を行っていないかチェックしましょう。また、よくある原因として、送信者に自分の携帯電話番号を誤って伝えていることが挙げられます。送信者に伝えた携帯電話番号に誤りがないかも併せてチェックすると良いでしょう。

そのほかには、ガラケー側が格安SIMを利用していて、SMSが使えない設定になっている可能性が考えられます。格安SIMには「音声対応SIM」と「データSIM」の2種類が存在しますが、データSIMではSMSの受信ができません。SMSを受信するためには、SMS対応のSIMに変更することと併せて、SMSが利用できるオプションに変更する必要があります。

加えて、SMSがキャリアにスパム・迷惑メッセージと判断されて送信できない可能性も考えられます。例えば、国際網を利用しているSMS送信サービスを通じてガラケー宛にSMSを送信した場合、スパムと判断され受信拒否されることがあります。この場合、キャリアに直接接続できる「キャリア直接接続」のSMS送信サービスを使うことで、SMSがスパム扱いされることを防ぐことができます。

ガラケーにSMSを送信する際の注意点・ポイント

便利なSMSですが、利用する際にはいくつか注意すべき点が存在します。ここでは、ガラケーにSMSを送信する際に気をつけておくべきポイントについて見ていきましょう。

受信は無料、送信には料金がかかる

端末にかかわらず、SMSの料金は受信が無料で、送信する際に料金が発生します。個人間の利用の場合、1通あたりの送信料は高くありませんが、法人が一斉送信する際には大きなコストとなるため、しっかりと理解しておくことが重要です。

個人間の場合

個人間のガラケーによるSMS送信では、1通あたり全角70文字までで3~3.3円(税込)の送信料がかかります。スマートフォンでは最大で全角670文字まで送信可能ですが、ガラケー宛にSMSを送る場合、70文字ごとに分割し何通かに分けて送る必要があるため、その分料金が加算されます。

法人の場合

法人でSMSを利用する際には一斉送信する機会が多くなるため、通常SMS送信サービスを利用しての送信となります。SMS送信サービスでは、送り先の端末にかかわらず、1通あたり8~18円程度かかることが一般的です。サービスによって金額は異なるため、送信料もサービスを比較する際のポイントにしましょう。

文字数に制限がある

先程も触れましたが、SMSには文字数に制限があります。スマートフォンであればSMSの文字数は最大で全角670文字・半角1,530文字まで送信可能です。しかし、端末によっては最大で全角70文字・半角160文字までしか受信できない場合があります。そのため、宛先にガラケーが想定される場合には、本文を簡潔にして全角70文字・半角160文字以内に収めることが重要です。

文字数に制限がある

件名欄がないため、送信者名の表記や送信元ID(Sender ID)指定が必要

SMSはメールと違い、件名欄がありません。また、送信元も電話番号が表示されるため、誰から送られたメッセージなのかを判断しづらい点には注意が必要です。このことから、送信者名を本文に記載したり、送信元IDを設定したりするようにしましょう。

個人・法人共通

誰から送られたメッセージなのかを判断できるようにするために、本文冒頭に送信者名を記載することをおすすめします。近年ではSMSを悪用した詐欺も報告されているため、個人・法人を問わず送信者名を明記することは重要です。

法人の場合

法人の場合は送信者名を明記することと併せて、送信元ID(Sender ID)の設定を行いましょう。送信元IDは、送信者が設定できる表記名であり、表示される電話番号を代表番号などに変更できます。公開している代表番号などにしておくことで、迷惑メールと間違われるリスクを回避できます。

画像や動画は送信できない

SMSはテキストメッセージを送受信するための機能であり、画像や動画などは送受信できません。SMSを使って画像や動画を送信したい場合には、DropboxやGoogleドライブなどのオンラインストレージにファイルをアップロードし、そのURLをメッセージに貼り付ける必要があります。

SMSで広告宣伝を送信する場合、事前の承諾(オプトイン)が必須

マーケティングなどにSMSを活用しようとする際には、事前の承諾(オプトイン)が必須であることを理解しておかなければなりません。「特定電子メール法」に基づき、法人から個人にSMSで広告宣伝メッセージなどを送信する場合には、携帯電話番号の提供を受ける際に事前の同意が必要であり、違反した場合には罰則が課せられます。

例えば、サービスの契約や登録時に配信希望欄にチェックを記入してもらうなどの対応を行い、事前の承諾を得る必要があります。詳細については、「特定電子メール法とは?SMSにも適用される?注意事項をわかりやすく解説」にて詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

「Rakuten CPaaS SMS API」を使ってSMSを利用しよう!

SMSはスマートフォンだけでなくガラケーでも受信でき、到達率と開封率の高さから、SMS認証やマーケティングなど、様々な場面で活用される事例が増えてきています。個人間のやりとりはもちろんのこと、幅広い年代の顧客に対してメッセージの一斉送信をしたい場合には、SMS送信サービスを利用することがおすすめです。SMS送信サービスは一斉送信だけでなく、予約送信や、到達率などの効果測定など、運用に役立つ多様な機能が搭載されています。

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