データSIMとは?音声通話SIMとの違いも紹介

データSIMとは?音声通話SIMとの違いも紹介

はじめにデータSIMにはどのような特徴があるか、音声通話SIMとの違いも交えて解説します。

データSIMの特徴とサービス内容

データSIMは、データ通信の機能に限ったSIMを指します。使える機能は少ないように見えますが、そうではありません。スマートフォンでよく使う以下の機能は、データSIMで利用可能です。

  • メールの送受信
  • アプリのダウンロードや使用
  • 検索やWebサイトの閲覧
  • インターネットバンキング
  • 音声通話機能を備えたアプリ(LINEなど)やIP電話による通話

またSMSに対応したデータSIMの場合は、電話番号を宛先としたテキストメッセージのやり取りも可能です。

音声通話SIMとの違い

音声通話SIMとの違いは、携帯電話会社が用意する通話サービスを利用できない点にあります。SIMを利用する機器がモバイルルーターの場合、このデメリットによる影響は受けません。一方でスマートフォンにデータSIMを挿入する場合、通話をするためには以下の方法を選ばなければなりません。

  • コミュニケーションアプリを使って通話する(LINEの電話機能など)
  • 050で始まる番号を取得し、IP電話を使って通話する

データSIMの料金と主なオプション

データSIMの料金と主なオプション

データSIMの月額料金は、多くの方が気になる項目です。加えて音声通話SIMにおよばないものの、いくつかのオプションも用意されています。それぞれについて、詳しく確認していきましょう。

データSIMの料金はいくら?

データSIMの月額料金は、携帯電話会社や契約する容量により大きく変わります。容量が少ない場合は月額1,000円未満で契約できるプランがある一方で、大手キャリアを中心に月額5,000円以上となるプランもあります。但しデータSIMの月額料金は音声通話SIMと比べて、同額または安価となる携帯電話会社が多いです。

データSIMの主なオプション

データSIMは音声通話SIMほど多くないものの、いくつかのオプションをつけることが可能です。代表的なオプションを、以下に挙げました。

  • 故障や紛失した際の交換サービス
  • データ容量の追加
  • テザリング

法人向けにデータSIMをおすすめする5つのケース

法人向けにデータSIMをおすすめする5つのケース

データSIMは法人においても、さまざまな場面で活用できます。ここでは主な5つのケースを取り上げ、役立つ場面とおすすめする理由を解説します。

モバイルルーターを活用したい

モバイルルーターは通信に特化した機器ですから、通話機能や通話に関するオプションは必要ありません。データSIMの特徴を引き出しつつ、コストも抑えられる機器です。必要な機能を適切な金額で使えることは、メリットといえるでしょう。

コストを抑えたい

通話機能の使用頻度が少ない場合は、データSIMを選ぶことでコスト削減に貢献できます。Rakuten最強プラン ビジネスが提供する、データ容量が3GBのケースで比較してみましょう。どちらもSMS機能がついています。

  • 音声+データ3GBプラン:月額1,980円(税込2,178円)
  • データ3GBプラン:月額980円(税込1,078円)

音声通話の機能を削るだけで、ランニングコストが半額以下となりました。携帯電話会社やプラン、容量によっては、データSIMを選ぶことで大幅なコストダウンにつなげることも可能です。

電話はLINEなどのアプリを使う

データSIMは、携帯電話会社が提供する音声通話サービスを利用できないことが難点です。しかし音声通話もアプリで行うならば、この点は気になりません。代わりにデータ通信量を消費しますが、目安は1分間通話した場合で250KB~300KBです。十分なデータ通信量を契約していれば、データSIMだけで事足りるケースが多いでしょう。

但しアプリのなかには、データSIMに対応しないものがあることに注意が必要です。国内どこでも無料で通話できるRakuten Link Officeアプリは、データSIMでは使えません。

  • (0570)などから始まる他社接続サービス、一部特番(188)への通話については、無料通話の対象外となります。Rakuten Link Officeアプリ未使用時、国内通話は30秒22円(税込)。

タブレット端末を使う

タブレット端末には通話が可能な機種があるものの、実際の通話はスマートフォンで行っている方も多いのではないでしょうか。「タブレット端末で通話は行わない」と割り切ってしまえるなら、データSIMがおすすめです。見やすく大きな画面で操作できるメリットを、より安価な料金で享受できるでしょう。

IoT機器と連動させる

携帯電話回線を使った端末は、IoTに対応した機器と連動させるケースもあります。一例を以下に挙げました。

  • 監視カメラ
  • アルコールチェッカー
  • スマートメーター
  • POSレジ端末

これらの端末は、データ送信にあたり音声での通話を必要としません。また実際に送信されるデータも少量ですから、安価なデータ通信プランでも活用できることが特徴です。

データSIMにはさまざまな種類がある

データSIMにはさまざまな種類がある

ひとくちにデータSIMといっても、種類はさまざまです。端末に適合したうえで、求める機能を備えたデータSIMを選ばなければなりません。ここではSIMの大きさやeSIMへの対応、SMSの有無といった項目を取り上げ、詳しく解説します。

SIMは4種類。大きさやeSIMへの対応で分かれる

データSIMは、大きく以下の4種類に分かれます。


名称 物理的なSIMカードの有無やサイズ
nanoSIM 縦12.3mm、横8.8mm、厚さ0.67mm
microSIM 縦15mm、横12mm、厚さ0.76mm
標準SIM 縦25mm、横15mm、厚さ0.76mm
eSIM スマートフォンなど機器本体に内蔵されているため、物理的なSIMカードは無い

現在発売中のスマートフォンは、多くがnanoSIMまたはeSIMの対応です。楽天モバイルで販売するスマートフォンは、nanoSIMまたはeSIMのどちらかに対応しています。

SMSへの対応

データSIMは、電話番号でテキストメッセージのやり取りが可能な「SMS」(ショートメッセージサービス)を利用できるかどうかにより、2種類に分かれます。

  • SMS機能がついたSIM
  • SMS機能の無いSIM

SMS機能がつくことで月額料金が高くなる場合もありますが、以下のメリットを得られることは見逃せません。

  • 電話番号がわかれば、キャリアを問わずテキストメッセージを送受信できる
  • SMS認証が必要なサービスを利用できる

近年ではなりすましなどを防ぐ目的から、SMS認証を要求するサービスが増加しています。SMS機能のついたデータSIMであれば、認証コードをテキストメッセージで受け取ることができ、業務に必要なサービスを登録し使い始めることが可能です。

なおRakuten最強プラン ビジネスのデータSIMは、SMSに対応しています。

法人向けデータSIMの契約方法

法人向けデータSIMの契約方法

法人向けのデータSIMを契約したい場合は、まず運営会社の公式ホームページを確認しましょう。もしWebで申し込める場合は申し込みサイトを開き、必要事項を記入して申し込めばよいわけです。また申し込みサイトの代わりに、申し込みフォームを用意している場合もあります。

一方で、Webでの申し込みに対応していない運営会社もあります。この場合は申し込みに必要な書類を揃えて、店舗へ出向くか運営会社に連絡しなければなりません。「 おすすめの法人向け携帯は?選ぶポイントと契約方法を解説 」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

Rakuten最強プラン ビジネスの申し込み方法

Rakuten最強プラン ビジネスの申し込み方法は、100回線を超えるかどうかで分かれます。100回線までの場合は専用のWebページで見積書を作成し、申し込み手続きを行えます。オンラインで申し込みを完了できることに、メリットを感じる方も多いでしょう。詳しい手続き方法や必要な書類は、トップページ右上にある「お見積もり・お申し込み」ボタンを押してご確認ください。

一方で101回線以上を申し込む場合は、 こちら からお問い合わせが可能です。

Rakuten最強プラン ビジネスのデータSIMを使う4つのメリット

Rakuten最強プラン ビジネスのデータSIMを使う4つのメリット

これからデータSIMを使うなら、Rakuten最強プラン ビジネスをおすすめします。楽天モバイルを選ぶ4つのメリットについて、どのような内容か確認していきましょう。

ビジネスで訪問するほぼすべての場所で使える

社用のスマートフォンをお持ちの方のなかには、さまざまな場所を訪問する方も多いのではないでしょうか。ビジネスで使う携帯電話回線には、都市部はもちろん、郊外や地方でもスムーズに使えることが求められます。

楽天モバイルは、人口カバー率99.9% を達成しました。訪問先が圏外となる可能性は少ないでしょう。ビジネスで訪問するほぼすべての場所で使える対応エリアの広さは、メリットの一つです。

  • 2023年6月時点。人口カバー率は、国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出。

用途にあわせて3種類の容量をご用意

Rakuten最強プラン ビジネスでは、用途にあわせて3種類の容量を用意しています。


プラン名 データ容量 月額料金 主な用途
データ3GB 3GB 980円(税込1,078円) メール、チャット
データ7GB 7GB 1,480円(税込1,628円) 社内外でのデータ通信、タブレットでの使用
データ30GB 30GB 2,380円(税込2,618円) モバイルルーター

Rakuten最強プラン ビジネスなら大量にデータを使う場合でも、お得な料金でコストを下げることが可能です。少量しかデータを使わない場合は低額のプランを選び、さらにランニングコストを下げられます。データ容量を使い切った後も最大200kbpsで通信できますから、データを多く使う事態が急きょ発生した場合でも通信不能となる心配はいりません。

低コストで高品質なキャリア回線を使える

楽天モバイルは自社で回線を敷設し、総務省から直接周波数帯を割り当てられている通信キャリア(MNO)です。このため、高品質な通信回線を提供することが可能です。

通信キャリアといえば月額料金が高額というイメージがありますが、Rakuten最強プラン ビジネスは違います。データSIMで最も上位の「データ30GB」でも、税込で2,618円しかかかりません。高品質なキャリア回線を低コストで使えるコストパフォーマンスの高さも、Rakuten最強プラン ビジネスを選ぶメリットに挙げられます。

テザリングは無料で申し込みも不要

Rakuten最強プラン ビジネスなら、テザリングを無料で使えます。事前の申し込みも必要なく、使いたくなった時にいつでもパソコンを楽天モバイル回線につないでデータ通信を行えます。「社内LANが使えなくなった」といった緊急事態でも、ビジネスを止めずに済むことはメリットといえるでしょう。

テザリングの方法も、以下の3種類から選べます。

  • Wi-Fi
  • USB
  • Bluetooth

状況に応じた方法を選べることも、メリットに挙げられます。

データSIMを使うデメリットと注意点

データSIMを使うデメリットと注意点

データSIMを選ぶ際には、あらかじめデメリットや注意点を知っておくことが重要です。ぜひ押さえておきたい3つの項目を確認していきましょう。

電話した場合でもデータ通信量を消費する

データSIMの場合、メールやアプリだけでなく電話した場合でも、また発信側だけでなく受信する側もデータ通信量を消費することに注意が必要です。1分間につき250KB~300KBが消費されます。1時間では15MB~18MB消費されますから、長電話する場合はデータ通信量の増加に注意してください。

特にテレビ電話など動画でやり取りする場合は、データ通信量が飛躍的にアップします。動画の品質にもよりますが、1分間で5MB、1時間で300MB以上消費される場合があることに注意してください。

電話会社のかけ放題サービスは使えない

データSIMでは、音声通話のメニューが適用されません。このため、電話会社が提供するかけ放題サービスも利用できません。

データ通信量が無制限のプランに入っている場合は、負担も和らぐでしょう。しかしデータ通信量に上限のあるプランの場合は、電話をすればするほど残りのデータ通信量が減ってしまうことに注意してください。

MNPの対象とならない

携帯電話会社が変わっても同じ電話番号を使える「MNP」は便利ですが、対象は音声通話SIMに限られます。データSIMはMNPの対象とならないため、携帯電話会社を変えると電話番号も変わることに注意してください。

データSIMを使うなら楽天モバイルへご相談を

今の時代、データSIMもビジネスで役立つ通信回線となっています。選ぶなら、楽天モバイルへご相談ください。高品質な回線はそのままに、音声通話SIMよりも安価な料金でご提供いたします。コストパフォーマンスの高い回線を活用し、サービスの向上や業務効率化の実現につなげましょう。