法人向けSMS送信サービスとは

法人向けのSMS送信サービスとは、ユーザーの携帯電話番号を用いて携帯電話やスマートフォンにSMSを一括/個別に送信し、企業と顧客のコミュニケーションやマーケティング、認証などのために使われるサービスです。

個人間のSMSはスマートフォンをはじめとする携帯電話での送受信が基本であり、1日あたりの送信数も200通程度が上限と、マーケティングや認証などのビジネス利用に用いるのは難しいです。しかし、法人向けのSMS送信サービスを利用すれば、パソコンから数万件以上の宛先へ一斉送信したり、既存システムと連携して送信したりすることが可能です。

SMSの概要について詳しく知りたい方は、「SMS(ショートメッセージサービス)とは?メールとの違い・メリットや送信方法、企業の活用例を紹介」の記事をご覧ください。

SMS送信サービスのメリット

SMS送信サービスを利用するメリットとしては、主に次の3点が挙げられます。

  • 開封率が高いため通知に適している
  • マーケティング効果を高められる
  • API連携してSMS認証などに活用できる

それぞれについて、詳しく解説します。

開封率が高いため、通知に適している

SMSは変更されにくい携帯電話番号を利用することから、メールに比べて到達率・開封率が高いという特徴を持ちます。具体的には、メールマガジンの平均開封率が22%*なのに対し、SMSは99%*とされています。さらに、別途アプリのダウンロードも必要ないことから、顧客への通知や緊急性の高い連絡に適しています。例えば、毎月の支払額確定の通知や、契約期限の執行通知、業務連絡事項などが挙げられるでしょう。スマートフォンだけでなくフィーチャーフォン(ガラケー)にも送信でき、SMS送信サービスを利用することであらゆる通知を一斉送信できるため、顧客への連絡手段に最適です。顧客に対する通知だけでなく、社内の業務連絡や安否確認などにも利用できます。

  • 出典1:リサピー「【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査
  • 出典2:デロイトミック「ミックITレポート2022年10月号:A2P-SMSの配信数と売上高の現状(38.9億通207.6億円)と中期予測」

マーケティング効果を高められる

前述のとおり、SMSは到達率・開封率がメールに比べて非常に高いため、SMS送信サービスの一斉送信機能を利用することで、より多くのユーザーに対して効果的なアプローチが可能です。送信したメッセージの到達率やメッセージ内のURLのクリック率などを収集・分析したデータをマーケティングに活用することもできます。SMS送信サービスの中には、予約送信機能をもつサービスもあるため、活用すればより効率的なマーケティングが実現できます。

API連携してSMS認証などに活用できる

API(Application Programming Interface)とは、特定のアプリケーションの機能をソフトウェアなどと連携させるインターフェースのことです。そして、API連携は、このAPIを活用してウェブアプリを連携させることを指します。API連携を行うことで、開発の手間をかけずに、既存のシステムに機能を追加することができます。

SMS送信サービスと自社システムなどをAPI連携すると、SMSの自動配信やSMS認証などに活用できます。SMS認証とは、SMSに期限付きの認証コードを送信し、コードの入力によって本人確認を行う認証方式です。近年では、パスワードなどと組み合わせて二段階認証として使用されることが多くなっています。詳しく知りたい方は、「SMS認証とは?仕組みやメリット、活用例・導入方法についても解説!」の記事をご覧ください。

そのほか、SalesforceやKintoneなどのCRM(顧客関係管理)ツールとAPI連携し、顧客管理の効率化と既存システムと連携したSMS送信の自動化を実現することも可能です。

API連携

SMS送信サービスを選ぶ7つのポイント

SMS送信サービスには様々なものがあり、目的や予算などによって自社に最適なサービスは異なります。最適なSMS送信サービスを選ぶためには、次に紹介する7つのポイントを中心に比較検討していきましょう。

  • 料金体系
  • 機能性
  • 送信元ID(Sender ID)が指定できるか
  • 送信可能な文字数
  • レポート機能の有無
  • セキュリティ
  • サポート体制

ここからは、各ポイントについて詳しく解説していきます。

料金体系

SMS送信サービスは、初期費用・月額利用料・送信料・オプション料金といった料金体系が一般的です。初期費用や月額利用料は0円で送信数に応じた従量課金制のサービスも多く存在します。SMSの利用用途や送信頻度によって適したサービスを選択するとよいでしょう。

より詳しくSMSの料金について知りたい方は、「SMSの利用料金を個人・法人別に解説!SMS配信サービスの料金体系は?」の記事をご覧ください。

機能性

SMS送信サービスの多くは、一斉送信やAPI連携などの機能が標準機能として搭載されています。その他の便利な機能として、短縮URLやCRM・IVR連携などの機能があり、これらはオプションとして用意されていることもあります。IVR(Interactive Voice Response)は音声による自動応答システムであり、SMSと連携することで、定型的な問い合わせなどを自動化することが可能です。例えば、自動音声応答によって顧客の用件を振り分け、その内容に応じたURLを記載したSMSを送信し、適切なウェブページに誘導するといった対応ができます。

これらのオプション機能は、利用用途や既存システムとの連携が可能かどうかと併せて確認することが重要です。

SMSを確認する人

送信元ID(Sender ID)が指定できるか

送信元IDとは、SMSを受信した端末で、メッセージの送信元として表示される番号のことです。顧客へSMS送信を行う場合、セキュリティや信頼性の観点から、企業の代表番号などの国内電話番号を設定することをおすすめします。

送信可能な文字数

多くのSMS送信サービスは、一度の送信要求で最大全角670文字程度送信できます。

また、文字数を少なくしたい場合には短縮URL機能があると便利なため、同機能の有無も確認するとよいでしょう。より詳しくSMSの文字数について知りたい方は「SMSには文字数制限がある?キャリア別・法人向けサービスの場合も解説」の記事をご覧ください。

レポート機能の有無

SMSの一斉送信を利用する場合、配信結果を確認できると非常に便利です。SMS送信サービスには、送信結果の確認ができるレポート機能を有するものもあるため、選択する際の基準にしましょう。機能の有無だけでなく、ダッシュボード画面の見やすさや分かりやすさも比較して選択することをおすすめします。

セキュリティ

SMSの接続方式には「キャリア直接接続(キャリア直収)」と「国際網接続」の2種類が存在します。接続方式によってセキュリティが異なり、キャリア直接接続は、国内の大手キャリアの回線と直接接続してSMSを送信するため、高いセキュリティを実現できます。一方、国際網接続の場合は海外の配信事業会社を利用しているため、国内キャリアの迷惑メール対策機能により、自動でSMSがブロックされてしまう恐れもあります。サービスによって接続方式は異なるため、キャリア直接接続かどうかをしっかりと確認しましょう。

また、送信元IDを利用する際にも企業独自の電話番号を指定することで、なりすまし防止にも役立てられます。

SMSのセキュリティ性

サポート体制

初めてSMS送信サービスを導入する場合には、導入時のサポートが充実したサービスを選ぶことをおすすめします。サービスによっては初期導入時に専任の担当者が付く場合もあります。SMSを頻繁に利用する場合には、導入後に24時間トラブルに対応する体制があるサービスがおすすめです。その他にも、ツールの活用方法について定期的にセミナーを開催しているサービスもあるため、用途や担当者のスキルに応じてサポート体制もしっかりとチェックしておきましょう。

SMS送信サービスの比較表

SMS送信サービスには様々なサービスが存在します。

<代表的なSMS送信サービス例>

  • Rakuten CPaaS SMS API
  • 空電プッシュ
  • メディアSMS
  • SMSコネクト
  • KDDI Message Cast
  • 絶対リーチ!SMS
  • SMSLINK
  • SMS HaNa
  • Cuenote SMS

上記の代表的なサービスの機能を下の表にまとめました。細かなプランなどは各社に問い合わせて確認する必要がありますので、利用を検討したいサービスが見つかったら運営会社に問い合わせるようにしましょう。

主要SMS送信サービスの機能一覧表
  • 2023年6月時点

楽天モバイルのSMS送信サービス「Rakuten CPaaS SMS API」のメリットとは?

楽天シンフォニーが開発した楽天モバイルの「Rakuten CPaaS SMS API」は、国内4キャリア直接接続で安全性・信頼性が高いSMS送信サービスです。初期費用・月額利用料は無料の従量課金制であり、1通8円と業界最安級のコストパフォーマンスでサービスを提供しています。

他社のSMS送信サービスと比較しても、見やすく使いやすい配信ダッシュボードとなっており、送信結果の確認も行いやすく作られています。SMS送信はダッシュボードから直接操作するウェブタイプと、APIタイプの2種類から選択でき、運用方法に合わせて利用可能です。

また、MNP追跡により顧客が利用するキャリアが変更になってもしっかりとSMSを届けることができるため、高い到達率を実現します。もちろん、送信元IDも設定可能なので、より顧客からの信頼性を高めたい企業にも適しています。

365日24時間対応のサポート体制が整っているため、初めてSMS送信サービスを利用する企業も安心して利用できます。無料トライアルもあるので、興味のある方はぜひこちらをご覧ください。

「Rakuten CPaaS SMS API」を使ってSMS送信サービスを利用しよう

企業がSMSを活用する際には、SMS送信サービスは必要不可欠なサービスといえるでしょう。SMS送信サービスを活用することで様々なメリットを得られます。

SMS送信サービスは多種多様であり、利用用途に応じて選択することが重要です。

今回ご紹介したポイントをもとにSMS送信サービスを比較し、選択する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

今回紹介したサービスの一つである「Rakuten CPaaS SMS API」は、携帯電話やスマートフォンに、SMSを一括/個別に配信し、企業と顧客のコミュニケーションに使われる法人向けサービスです。国内キャリアと直接接続で、シンプルで使いやすいダッシュボードとAPIを業界最安級の価格でご提供いたします。

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