アイリスオーヤマ 様

業種
製造メーカー
企業規模
5,001名~
回線数
1,001~5,000回線
広報室 髙岡様(左から2番目)管理本部長 田中様(右から2番目)

社員満足度と業務効率が向上 モバイルルーター導入で多様な働き方が実現

プラスチック製品の下請け工場からスタートし、今では家電やロボティクスまで手がける総合メーカーへと成長を遂げたアイリスオーヤマ。
創業以来一貫して、日常の困りごとを手軽に解決するアイデア商品を数多く生み出してきました。その原点には、現会長・大山健太郎氏の「誰かの役に立ちたい」という想いがあります。同社は近年、経営理念として、家庭の課題を解決する「ホームソリューション」に加え、日本社会全体の課題解決に挑む「ジャパン・ソリューション」も掲げています。

事業活動と社会貢献の両立を目指す中で、社員一人ひとりの働きやすさを追求する取り組みにも力を注いできました。楽天モバイルのモバイルルーターの導入も、そうした社員支援の一環として始まったものです。単なる通信インフラではなく、業務効率と柔軟な働き方を支える存在として、想定以上の反響を得ています。

本記事では、導入に至った背景や導入後の活用方法と効果、そして今後の展望について同社の管理本部長 田中様、広報室 髙岡様に詳しくお話を伺いました。

ポイント
多くの従業員が業務の効率化を実感
快適な通信環境により業務の幅が広がり、社員満足度も向上。
幅広い職種でモバイルルーターを活用
営業・開発・管理など多様な部門での利用が拡大。
業務・通勤・自宅など利用シーンが多様化
出張先や電波の弱い社内エリアでも安定した通信環境を確保。

導入背景

スマホの通信制限とテザリングの不便さ。営業・開発現場からの声に応えるかたちで検討がスタート

同社では、もともと一部の部署ではモバイルルーターを活用していたものの、多くの社員はスマートフォンのテザリングを用いて業務を行っていました。

田中様「営業職や開発部門など外出の多い職種を中心に、すぐに通信容量が上限に達してしまう、オンライン会議時に接続が不安定になるといった課題が表面化していました。
また、社内でもWi-Fiの電波が届きにくい場所があり、一部では業務に支障をきたす場面もありました。」

こうした現場の課題を背景に、アイリスオーヤマでは安定したモバイル通信環境の整備に向けた検討が本格化しました。より利便性が高く、社員全体で広く活用できる通信手段として、モバイルルーターの導入が選択肢として浮上しました。

導入の決め手

社員からの要望に加え、楽天グループとの信頼関係が導入判断を後押し

田中様「アイリスオーヤマは東北楽天ゴールデンイーグルスのメインスポンサーであり、楽天市場への出店も行っていることから、楽天グループとの信頼関係基盤があったことも今回のサービス採用のきっかけの一つです。

各従業員のニーズに合わせて柔軟な活用が可能なモバイルルーターを導入することで、従業員の業務効率化だけでなく、満足度向上にもつながりました。実際に4,500台を従業員に配布し、業務や通勤、日常生活の中で使用してもらったうえで、使用感を確認するアンケートを実施しました。その結果が想定を上回る高評価だったことからも、モバイルルーターの導入の効果を実感しています」

活用方法

活用方法が多様なモバイルルーター。部署横断で広がる活用の輪

営業部門や開発系部門を中心に、社外での商談や出先での業務に利用されているほか、通勤時や自宅での利用など、様々なシーンでニーズに合わせた通信環境として役立てられています。

田中様「営業や開発の社員は外出先で仕事をすることが多いため、モバイルルーターはかなり重宝しています。パソコンでの作業やVPN接続な ども、スマートフォンのテザリングより安定して使える点は大きいです。
特に都市部から離れた拠点では、通勤中の通信にも使われていると聞いています。
工場や物流倉庫等でネットワークが不安定なエリアや、来客時のネット提供などにも活用されていて、使い方は本当に多彩です。私も仙台と東北の各拠点間の移動中では、連絡やネットの閲覧などに重宝しています」

髙岡様「モバイルルーターを導入してから、外出先でのパソコン作業が快適になり、助かっています。小さくて運びやすいので、普段のバッグに気軽に入れて持ち運ぶこともできます。また、複雑な設定がなく接続も簡単なため使いやすいです。場所にとらわれず仕事ができ、業務の効率も上がっていると実感しています」

導入効果

業務効率化と社員満足度の両面で、想定を上回る成果

アイリスオーヤマではモバイルルーターの導入を通じて、社員の業務効率や通信環境の改善に手応えを感じているといいます。

田中様「今回、導入にあたって社内でアンケートを実施したのですが、正直ここまで好評とは思っていませんでした。営業や開発など外での活動が多い部門ではもちろん、社内での通信が不安定なエリアでも役立っているという声がありました。従業員からは“もっと早く使いたかった”という声も多く、期待以上の反応だったと感じています」

従業員を対象にした実際のアンケートでは、モバイルルーターの導入に満足した割合は7割を超え、業務の効率化を実感した割合は8割近くに及んでいます。業務効率化を実感した理由では、最も多いのが「通信可能容量の増加」、次点で「テザリング不要」となっています。

さらに、緊急時における社内連携の迅速化にも効果が表れました。備蓄米の随意契約対応では、部署横断でスピーディーに連携する必要があり、その際にモバイルルーターが有効な通信手段として活躍したといいます。

田中様「備蓄米の販売対応では、消費者の方々にできるだけ早く届けることが使命でした。そのために部署を超えて連携する必要があったのですが、社内の制限や接続環境に縛られずにやり取りできたのは、モバイルルーターがあったからこそ。結果的に、短期間で体制を整えることができました」

アンケートとインタビューの両面からも、モバイルルーターの導入は「単なる通信手段の整備」にとどまらず、「業務遂行の自由度を高め、社員満足度にも寄与するソリューション」として機能していることが表れています。今後はさらなる容量の拡大や活用範囲の拡張を通じて、より多くの従業員への展開も検討されています。

今後の展望

ロボティクスから従業員支援まで、通信の可能性をさらに広げていく

アイリスオーヤマでは今後、モバイルルーターの活用を起点に、通信インフラを活かした業務高度化や社員支援の拡大を見据えています。

田中様「当社では今、掃除ロボットを中心としたロボティクス事業にも注力しており、それらの機器にもSIMを搭載しています。今後、楽天モバイルのSIMを挿して活用できる場面もあると感じています。また、モバイルルーターについても、すでに導入している4,500台に加えて、活用状況を見ながら今後さらに増やすことも視野に入れています。
また、楽天市場や楽天トラベルなどとの連携についても、「ジャパン・ソリューション」の一環として、社会課題の解決に資するかたちでのシナジー拡大を重視しています。楽天モバイルをはじめとした楽天グループとの協業は、今後さらに広がっていく可能性を持っています」

アイリスオーヤマでは今後も、テクノロジーとユーザーフレンドリーの両立を追求しながら、社員の働きやすさと社会課題の解決も両立させる新たな取り組みに挑戦していく方針です。

山口 耕史の写真

担当営業からのメッセージ

法人営業部 営業課 アシスタントマネージャー

山口 耕史

「アイリスオーヤマ様と楽天グループは、生活者目線での価値提供という共通の理念を持ち、今回通信環境の整備で業務効率化に貢献できました。今後もこの共通した価値観を大切にし、DX推進と快適な環境作りをお手伝いできればと存じます。」