導入背景
リモートワークの加速とともに業務量が増加し、コミュニケーションとコンテンツ制作の効率化が急務に
emt株式会社ではスマートフォン、モバイルルーター、Rakuten AI for Businessを利用していますが、その導入の背景について代表の石田様にお話を伺いました。
石田様「これまではメールやチャットを中心のやりとりでしたが、それではカバーしきれないケースが増え、特にスピード感に課題が生じるようになりました。出張や外出先での作業も増え、場所に依存せずに仕事を進められる体制づくりが必要とされていました。
また当社は業務のスピードを重視しているのですが、社内外の連携がうまくいかないケースが目立つようになってきました。チャットやメールだけでは情報の伝達に限界を感じていたんです。リモート中心の働き方は続けたいけれど、機動力は落としたくない。『どこにいても』『誰とでも』『すぐにつながる』環境の整備の必要性が高まり、コミュニケーション手段の改善に着手しました。
音声通話は必須ですので、通信と業務支援の両方を包括的にカバーできるサービスを複数の通信会社で検討し、サービスと価格の両面で楽天モバイルのスマートフォンとモバイルルーターの導入を決めました。
更に業務効率化面ではAIは必須です。特に私たちはSEOコラム作成、提案書づくりなどの作業においてAIは欠かせません。チームでスムーズに情報共有できる点においてRakuten AI for Businessの導入にも踏み切りました。」
活用方法①
スマートフォンとモバイルルーターで外出先でも業務が途切れない環境を構築
石田様「スマートフォンの導入により、電話による即時対応が可能となり、チャットやメールに頼りきらず、緊急時や複雑な案件でもスムーズにやりとりができるようになりました。
モバイルルーターは、外出中でも通信環境を気にせずに仕事ができる体制を整備できました。
以前は外出先で急な案件が入ると、その場で対応できずにカフェなどのWi-Fi環境を探し回ることもありました。でも今は、移動中でもデータ確認や資料送付がスムーズにできるので、業務の中断や時間のロスが大幅に減りました。
クライアントから急な変更依頼があったときでも、以前なら『オフィスに戻ってから確認します』となっていたところを、その場で関連資料を確認して即座に回答できるようになり、クライアントからも『レスポンスが早い』と評価いただき、信頼関係の向上にもつながっています。」
活用方法②
Rakuten AI for Businessでコンテンツ制作の効率化と品質向上を実現
石田様「Rakuten AI for Businessは、主にコンテンツ制作部門で活用しています。記事の構成案や調査内容の整理、ライティング支援などに使っており、特に短納期案件でのスピードとアウトプットの質に直結しています。
コンテンツ制作で一番時間がかかるのは、実は『書く』作業よりも『構成を考える』『情報を整理する』といった準備段階です。AIを活用することで、この部分の負荷が大幅に軽減されました。例えば、以前なら丸一日かかっていた記事の構成案作りが、今では2〜3時間で形になります。
しかも、テンプレートを作成しチームで共有できるのがとても便利です。特定のテーマ別、キーワード別、ターゲット別のテンプレートをもとに、記事構成や文章を作成できるので、スタッフからも『作業が楽になった』『アイデアが浮かびやすくなった』という声が多く、現場の満足度も高いです。」
活用方法③
3つのサービスの連携で業務全体のレベルアップを実現
スマートフォン、モバイルルーター、Rakuten AI for Businessの3つを「業務全体を支える仕組み」として組み合わせて活用しているemt株式会社。単なるツール導入では得られない業務変革の成果を実現しているとのこと。このあたりの詳細を伺いました。
石田様「3つのサービスを組み合わせることで、相乗効果が生まれました。外出先でもスマートフォンとモバイルルーターでしっかり通信できるから、AIツールも場所を選ばず活用できる。その結果、移動時間も有効活用できるようになりました。
一番変わったのは、『できること』の幅が広がったことです。これまでは各自が個別に抱えていた作業が、どんどんチーム全体で回せる形になってきました。情報共有もスムーズになったし、分担業務が分断されることも少なくなりました。
導入前は正直、『そんなに変わらないかな』という気持ちもあったのですが、実際に使ってみると、これまでのやり方では限界があったことを実感しました。業務のテンポが明らかに変わりました。」
導入効果
即応性と提案力が向上し、顧客との信頼関係も強化
石田様「導入前後で特に変化を感じるのは、お客様との関係性です。レスポンスが早くなったことで『頼りになる』と言われることが増えました。また、AIを活用した提案書の質も向上していて、『こんな視点もあったのか』とお客様に喜ばれることも多くなりました。
実際の数字で見ても、提案から契約までの期間が短縮されているケースが増えています。これは、お客様の疑問や要望にその場で応えられるようになったことが大きいと思います。」
今後の展望
AI活用の幅を広げ、組織全体の生産性と価値提供力をさらに引き上げる
emt株式会社では、楽天モバイルの法人向けサービスを活用した業務改革を今後も継続的に進めていく方針で、特にRakuten AI for Businessについては、現在のコンテンツ制作支援にとどまらず、書類作成や情報整理など、より幅広い業務への活用を想定しているとのことです。
石田様「現在は記事制作や提案書作成が中心ですが、将来的には営業資料の作成や情報の要約、整理といった『考える作業』にもAIをもっと活用したいと考えています。例えば、過去の案件データを分析して、成功パターンを見つけ出すような使い方も検討中です。
また、リモートワークや外出機会のさらなる増加を見据え、スマートフォンやモバイルルーターの追加導入も検討しています。より多くのスタッフが、場所を選ばず安定して働ける環境を整備することで、組織全体の柔軟性とパフォーマンスを一層高めていきたいと考えています。」