優れた人材を確保する手段として、福利厚生を充実させる企業が増えています。従来の住宅手当や従業員向けの食堂、各種割引制度に加え、近年ではリモートワークの普及を背景にモバイルWi-Fiの貸与や通信費の補助を行う企業が増加しています。
モバイルWi-Fiの貸与は、従業員だけでなく企業にとっても有益であり、費用対効果の高い福利厚生の一つです。本記事では、福利厚生としてモバイルWi-Fiを貸与することの効果について解説します。
福利厚生は、企業が従業員とその家族に対して健康や生活の質を向上するサービスを提供する制度です。法律で定められた健康保険や厚生年金のほか、住宅手当や従業員食堂などの従業員の生活をサポートするもの、子育てや介護関係の施設利用料金の補助などの家族をサポートするものなどがあります。さらに人材の確保や定着を図るために、人間ドックの費用負担や資格取得サポート、従業員持ち株制度などを提供する企業も増えています。
また、近年では職場外の環境から業務を行うリモートワークが普及したことに伴い、通信環境整備に関する各種補助を始める企業が目立ってきています。特に従業員の満足度が高く、効果も期待できるのがモバイルWi-Fiの貸与です。
モバイルWi-Fiとは、モバイルルーターやモバイルWi-Fiとも呼ばれる小型のWi-Fiルーターです。携帯しやすいサイズでバッテリー駆動のため、外出先でも手軽にインターネットに接続することができます。リモートワークで業務を行う際だけでなく、営業先や出張先でインターネットを利用したい場面や、スマホのデータ通信量を節約したい場面にも役立ちます。
モバイルWi-Fiは、スマホと同じようにSIMカードを本体に挿入して使用します。そのため、モバイル回線の契約手続きを行い、通信費用を支払う必要があります。企業が福利厚生の一環として法人向けのモバイルWi-Fiを貸与することで、従業員は契約手続きや通信費用の支払いをせずに機器を利用できるようになります。
企業にとっても、モバイルWi-Fiの貸与には多くの利点があります。まず、従業員の通信環境を整備することで、業務におけるインターネット利用時のセキュリティを向上させることができます。さらに、外出先でも安全にインターネットに接続できるようになることで、従業員はクラウドサービスへのアクセスがスムーズになり、業務効率化にも寄与します。
ここでは、企業がモバイルWi-Fiを福利厚生として提供している事例を紹介します。
ある企業では、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言を契機に、オフィス出社を見直して完全リモートワークを実施しました。もともと積極的にクラウド移行を進めており、試験的に在宅勤務制度も導入していたため、リモートワーク実施に際してシステム側での大きな問題はありませんでした。しかし、自宅では安定したインターネット接続を確保することが難しい従業員もいたため、通信環境の整備が困難ではないかという懸念がありました。
そこで、同社では法人向けモバイルWi-Fiの貸与制度を開始しました。モバイルWi-Fiであれば特別な工事が不要で、即日でWi-Fi®環境を構築できるため、すぐに在宅勤務を開始できます。これにより、すべての従業員が自宅での完全リモートワークをスムーズに行うことができました。
モバイルWi-Fiの貸与や通信費用の補助は、職場以外の環境(自宅・外出先など)での業務環境を整備するとともに、従業員の働きやすさや満足度を向上させる施策として機能します。これにより、従業員のストレス軽減、会社への信頼感向上、そして離職率の低下に繋がることが期待できます。
モバイルWi-Fiを導入することで、従業員にとって以下のメリットが期待できます。
モバイルWi-Fiは軽量でコンパクトなため、持ち運びが容易です。外出先や移動中でも、電波のある場所ならばインターネットを利用できます。コワーキングスペースやカフェなど、自宅外で仕事をする人が増える中、セキュリティ面でもモバイルWi-Fiの利用は有効です。
モバイルWi-Fiの貸与は、従業員の場所を選ばない働き方を支援し、業務効率の向上に繋がることが期待できます。
モバイルWi-Fiは、リモートワークだけでなく、さまざまなシーンで活用できます。用途と具体的な利用シーンを紹介します。
モバイルWi-Fiは、回線契約が完了し、機器が到着したらすぐに使い始めることができるのがメリットです。固定回線のように工事が必要ないため、導入が簡単で迅速です。また、工事費用がかからないため、コストを抑えることができます。自宅でインターネット回線工事ができない場合でも、モバイルWi-Fiであれば問題なく使用できます。
法人向けのモバイルWi-Fiは、使い放題プランを提供しているものが数多くあります。上手にプランを選択することで、通信費を抑えつつ、快適なインターネット環境を提供することができます。また定額で契約することで、企業は通信費を管理しやすくなり、従業員も安心して利用できます。
モバイルWi-Fiは非常に便利なツールですが、固定回線と比較するといくつか不便な点も存在します。場合によっては「スピードが遅い」「急につながらなくなった」といった事態が発生する可能性もあります。以下の点に注意して使用することで、思わぬトラブルを回避できます。
楽天モバイルでは、「Rakuten WiFi Pocket Platinum」というモバイルルーターを提供しています。65ミリ×96.5ミリの手のひらサイズで、バッグにも簡単に入れられるコンパクトサイズです。連続通信時間は約10時間、最大16台まで同時接続が可能なため、複数人で接続できます。
Rakuten WiFi Pocket Platinumは、機器の設定に詳しくない方でも簡単に設定できるのが特徴です。本体にSIMカードを挿入してからQRコードをスマホで読み込むだけでWi-Fiに接続できるため、従業員側で複雑な設定をせずに済みます。
さらに、楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」と組み合わせることで、データ容量を無制限※に使用でき、使用量超過による速度制限の心配なくモバイルWi-Fiを利用できます。
楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」
利用ニーズに合わせて選べる料金プランは月額980円(税込1,078円)~!データSIM専用の「データプラン」も登場。音声+データプランのお客様はRakuten Link Officeアプリで国内通話かけ放題。
福利厚生は、従業員の働きやすさを向上させるために不可欠な制度です。それだけでなく、優秀な人材を確保する手段としても重要性が高まっています。どこでもインターネット環境を構築できるモバイルWi-Fiの貸与は、従業員にとっても企業にとっても多くのメリットが期待できる福利厚生です。
従業員の新しい働き方を支援し、企業の価値を高める手段として、ぜひ活用してください。