eSIMを使えば、物理的なSIMカードを挿入することなく、スマートフォンに電話番号を設定できます。ここでは、eSIMを利用するための基本的な手順を以下の2つに分けて説明します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
楽天モバイルを例に挙げると、eSIMで新しく回線を契約する際は、音声通話とデータ通信の両方が利用できる「音声+データプラン」か、データ通信のみの「データ専用プラン」のどちらかを選びます。
「音声+データプラン」を選ぶと、新しい電話番号が発行されます。この電話番号を使って、通話やSMSの送受信が可能です。
一方、データ専用プランでは、通話やSMSには対応しておらず、インターネット接続のみに使われます。そのため、データ専用プランでは電話番号は発行されません。
eSIMで新しい電話番号を取得したい場合は、「音声+データプラン」を選ぶ必要があります。プランの選択肢は携帯電話会社によって異なるため、各社の料金プランを比較検討することをおすすめします。
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eSIMはスマートフォンに内蔵されているため、新たにSIMカードを用意する必要はありません。ただし、eSIMに対応しているスマートフォンであることを事前に確認しておきましょう。
また、SIMロックが解除されていることも重要です。特に大手キャリアで購入した端末は、SIMロックがかかっている場合もあります。一方、楽天モバイルで販売されている端末はSIMロック解除済みのため、そのまま利用できます。
eSIMの回線契約時に携帯電話会社から受け取ったQRコードや設定ファイルを使用し、スマートフォンのeSIM設定画面で読み込みします。そのあとは画面の指示に従って設定を完了させれば、eSIMが使用可能になります。
eSIMは、最新のスマートフォンやデバイスで広く採用されている技術です。
ここでは、以下の4つに分けて、それぞれ紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
eSIMは、多くの最新のスマートフォンやデバイスで利用可能です。iPhoneでは、2018年に発売されたiPhone XR/XSシリーズ以降の全機種(SEシリーズを含む)でeSIMに対応しています。
一方、Androidスマートフォンでは、各社メーカーごとにeSIM対応機種が異なります。eSIMに対応しているかどうかを確認するには、スマートフォンの設定メニューを開き、「ネットワークとインターネット」の「SIM」項目で「SIMを追加」できるかどうかを確認してください。このメニューがある機種は、eSIMに対応している可能性が高いです。メニューを確認できたとしても、念のため、キャリアや販売元の公式情報を確認することをおすすめします。
なお、楽天モバイルで販売している製品のeSIM対応状況については、製品ページよりご確認ください。
iPhoneでeSIMを設定する場合、通信事業者から提供されたQRコードを使用すると簡単に設定できます。
まず、iPhoneの設定アプリを開き、「モバイル通信を設定」の項目から「QRコードを使用」をタップします。カメラアプリでQRコードを読み込み、「モバイル通信プランが検出されました」の表示が出たら、タップすると追加完了です。
AndroidスマートフォンでeSIMを設定する手順は、iPhoneとほぼ同じです。通信事業者から提供されたQRコードを使って設定することで、簡単にeSIMを利用できます。
設定方法は、スマートフォンの設定アプリを開き、「接続」または「ネットワークとインターネット」の項目から「SIM」を選択します。そこから「SIMを追加」を選び、QRコードを読み取り、画面に従い操作すれば完了です。
Androidでは、機種によって設定方法が異なる場合もあるので、設定する前に方法を確認しておきましょう。
デュアルeSIMを利用するには、1回線目と2回線目のeSIMを、それぞれ異なる登録先へダウンロードをする必要があります。利用するときには有効なSIMのうち設定したものをタップして利用します。
MNPを使わず電話番号はそのままで、SIMからeSIMに変更する場合には、一般的にオンライン手続きと端末の操作で行えます。また、キャリアを変更しない場合には、特に費用もかかりません。
MNPを使ってキャリアを変更する場合には、契約先によっては事務手数料が必要になることもあるので、事前に確認しておきましょう。
海外でeSIMを利用する場合の電話番号について解説します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
デュアルeSIM対応スマートフォンを使えば、海外滞在中でも電話番号を変える必要がありません。デュアルeSIMでは、1つの端末で2つの電話番号を保持できます。例えば、日本国内で使っているeSIMをそのまま保持しつつ、渡航先で現地のeSIMを追加することで、現地の通信サービスを利用できます。
この方法の利点は、海外での通話やデータ通信を現地の料金プランで利用できることです。日本の番号も引き続き使用可能なため、国際ローミングを利用せずに、現地の番号で安価に通話やデータ通信が行えます。また、現地のeSIMを追加する手続きは簡単で、QRコードのスキャンやアクティベーションコードの入力だけで完了します。物理カードがない分、紛失の危険性もないので安心です。
デュアルeSIM対応端末を持つことで、海外旅行や出張時にもスムーズに通信環境を維持でき、電話番号を変える手間を省けるため、ビジネスにもプライベートにも非常に便利です。但し、海外で利用するのがeSIMデータ専用プランの場合は、電話回線とSMSは使えません。目的に応じて、データ専用か音声プランか判断してください。
海外eSIMはネット上で契約できるものが多くあります。契約するとQRコードが届き、端末で設定できます。海外に到着してから、eSIMを端末の設定から切り替えてオンにして利用開始です。
海外での利用に限らず、基本的にデュアルSIMは端末の本体設定でSIMの切り替えを行います。毎回切り替えが大変な場合には、切り替えを簡単にできるアプリなどを利用する方法もあります。iPhoneの場合には2つのSIMカードをオンにしておき、電波状況に応じて自動でSIMの切り替えも可能です。
しかし、自動切り替えには注意点もあります。通話専用で使うSIMをオンにしておくとデータ通信が発生し、高額な請求になってしまうなどのトラブルが発生する可能性があります。自動切り替えよりも、それぞれのSIMの用途を決めて切り替える方法がおすすめです。
海外でのeSIM利用のトラブルの原因となりやすいのが、データローミングが「オン」になっていないことです。もしくは機内モードがオンになっている場合のどちらかが多いトラブルです。飛行機に乗っている間に機内モードをオンにしてオフにするのを忘れている場合もあるので、つながらないと思ったときはまずこの2つを確認してみましょう。
ここからは、eSIMを活用して複数回線を管理する方法を紹介します。
複数回線を持つことには、メリットもありますがデメリットもあります。
考えられるメリットとデメリットについて表にまとめました。
メリット | ・eSIMの使い分けにより、スマホ料金を安くできる可能性がある ・仕事用とプライベート用を分けられる |
デメリット | ・バッテリーの消費が速くなる ・デュアルeSIM対応の端末でないと使えない |
仕事とプライベートをしっかり分けたい方にとって複数回線は特に効果を発揮します。
メリットでも紹介したように、音声eSIMを2つ契約すれば電話番号を分けられるので、仕事とプライベートを切り離すことが可能です。
このように考えている方は、複数回線を持っておくのがおすすめです。
端末が2つのSIMをどう認識するかでデュアルSIMの種類が変わります。そのため、使用している製品がどの種類か確認しておきましょう。
デュアルSIMの種類は、以下の4種類です。
複数のSIM同時待受 | SIM回線の同時使用 | SIMの切替要否 | 通話時のデータ通信 | |
---|---|---|---|---|
DSDA(Dual SIM Dual Active) | ○ | 両方のSIMが同時に使用可能 | なし | ○ |
DSDV(Dual SIM Dual VoLTE) | ○ | 両方のSIMが同時に使用可能 | なし | ○ |
DSDS (Dual SIM Dual Standby) | × | 待受中は両方、通話時は1つだけ | 必要 | ○ |
DSSS (Dual SIM Single Standby) | × | 1つのみ | 必要 | × |
使用したい用途によって、どのように使うか考えるようにしてください。例えば、ビジネスとプライベートをしっかり分けたいのであればDSSSで片方のみを有効にし、使い分けるのも一つの方法です。
eSIMの場合、iPhoneでもAndroidでも複数のeSIMを追加できる機種があります。そのため、設定の間違いで利用したいeSIMが正常に使えないケースもあります。つながらない場合には、使用したいeSIMがオンになっているかどうか確認してみましょう。
「Rakuten最強プラン ビジネス」はeSIMでの電話番号利用に対応しており、音声+データプランで利用できます。通話に加えて、大量にデータを使う方向け、少量しかデータを使わない方までお客様のニーズに合わせたプランで最適化が可能です。
eSIMはスピーディーに開通手続きが行えるため、海外出張など急な予定にも対応できます。eSIM対応機種も取り扱っていますので、セットで契約したい方におすすめです。eSIM、デュアルSIMの活用を考えている方は、ぜひ「Rakuten最強プラン ビジネス」をご検討ください。