突然スマホのWi-Fiがつながらなくなることは珍しいことではありません。つながらなくなるタイミングが取引先を訪問中であったり、オンライン会議の直前であったりすると焦ってしまいます。素早く対処するために、よくある原因を頭に入れておくとよいでしょう。
スマホのWi-Fiがつながらない主な原因には次のようなものがあります。
原因がある箇所は「スマホ」「ルーターやモデム」「Wi-Fi自体」の3つにざっくりと分類できます。どこに原因があるのかを探るために、最初にしておきたいことがあります。自分のスマホだけがつながらないのか、他のスマホやパソコンなどもつながらないのかを確認しましょう。
自分のスマホだけがつながらないなら、原因は自分のスマホにある可能性が高いです。他のスマホやパソコンもつながらない場合はルーターやモデム、Wi-Fi自体が原因の可能性があります。まずはWi-Fiがつながらない機器の範囲を見極めていきましょう。
スマホが原因でWi-Fiがつながらない場合の対処法を紹介します。
スマホのWi-Fiがつながらないときは再起動も有効です。スマホは小さなパソコンともいわれています。パソコンの調子が悪い場合、最初に思い浮かぶ対処法は再起動ではないでしょうか。
スマホは使っていないときでもバックグラウンドでアプリが動いています。そのためシステムが不安定になったり、リソース不足が起こったりして、思わぬところで不具合がでることもあります。そういった要素を取り除くためにもまずは再起動を試してみましょう。
スマホのWi-Fi設定がオフになっていないか確認するのも重要です。たいていのスマホにはWi-Fi設定のオンオフのクイックメニューが用意されています。アプリの通知を消そうとしたり、設定を変更しようとしたりするときにクイックメニューに誤って触れてしまいオフにしてしまうこともありえます。
また、取引先などのWi-FiやフリーWi-Fiなどを利用するときにパスワードを設定しておらず、使えないということも考えられます。念のため、スマホのWi-Fi設定を確認しておきましょう。
意外と盲点になっているのは機内モードがオンになっている場合です。機内モードをオンにすると音声通話、データ通信、Wi-Fi、Bluetooth、GPSの機能がもれなくオフになります。機内モードの設定もクイックメニューがあります。機内モードをオンにするときに確認ウィンドウなどは表示されないので、操作中に間違って触れても気づかない場合もあるでしょう。
さらに機内モードをオフにしてもWi-Fi設定だけはオンにならないものもあります。機内モードを切ったときにはWi-Fi設定がオンになっているか必ず確認しておきましょう。
セキュリティアプリのなかにはWi-Fiを遮断してしまうものもあります。これは安全性の低いフリーWi-Fiに勝手に接続しないためです。セキュリティを高めるためには必要な機能ですが、ネックになることもあります。お使いのセキュリティソフトの機能を確認しておくことも必要です。
スマホで使うWi-Fiの周波数帯を変更するとうまくつながることもあります。Wi-Fiの通信規格は、5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数 の帯域です。
5GHz帯は家電などと電波干渉しないので安定した通信が確保できる反面、壁などの障害物の影響を受けやすいので電波が届く範囲が狭くなるという特徴があります。2.4GHz帯の特徴は壁などの障害物の影響を受けづらいので遠くまで電波が届くものの、同じ周波数のWi-Fiルーターや家電などと電波干渉しやすいというものです。
ルーターまでの距離に応じて使い分けるとうまくつながる可能性があります。
ルーターやモデムが原因の場合はどのように対処をすればよいのか紹介していきます。
ルーターやモデムを再起動するとWi-Fiがつながるようになることもあります。ルーターやモデムは使っているうちに本体に熱がこもります。この熱が不具合を引き起こす原因になることもあります。本体の熱を冷ますためにルーターやモデムのコンセントを抜き5分ほど放置した後にコンセントを差し直しましょう。
ルーターが回線終端装置につながっている場合は、回線終端装置→ルーターの順番でコンセントを差し直します。回線終端装置のランプが落ち着いたら、ルーターのコンセントを差すタイミングです。
ルーターのランプが落ち着いたら、改めてWi-Fiをつなげてみましょう。
意外と多いのがルーターやモデムの電源プラグが抜けていたり、配線が断線していたりといった物理的なミスです。延長タップのなかにはコンセントごとにオンオフできるものもあります。ルーターやモデムの電源プラグを差しているコンセントをまちがってオフにしているということも考えられます。機器側の接続端子が抜けている場合もあるでしょう。
また、配線の一部が断線している可能性もあります。配線を取り替えてみるというのも一つの手です。
ルーターのステルスモードがオンになっていないかを確かめましょう。ステルスモードとは無線のネットワーク識別名SSIDをスマホやパソコンに表示させないようにするものです。ステルスモードにしているWi-Fiを使えるようにスマホを設定している場合は、Wi-Fi自体は受信しているのでステルスモードでも使えます。しかし、取引先やホテルなど、初めて使うWi-Fiの場合はSSIDがわからなければ、利用できません。
通信機器のファームウェアが古いためにWi-Fiがつながらないこともあります。最新のファームウェアにアップデートできているかも確認しておきましょう。ファームウェアの更新はセキュリティ対策としても非常に重要です。定期的に確認しておくことをおすすめします。確認の仕方は通信機器によって違うので、取扱説明書等を参照してください。
Wi-Fi自体が原因でスマホがWi-Fiにつながらないことも考えられます。
スマホとルーターの距離を調節するとWi-Fiにつながる場合もあります。理由は前述のWi-Fiの周波数帯の特徴の違いです。周波数帯を変更する代わりに、物理的な距離を調節するという方法も有効です。
2.4GHz帯のWi-Fiを使用している場合、電波や電磁波を出す家電などの使用を止めるという方法もあります。これは前述の通り2.4GHz帯のWi-Fiは電波や電磁波の干渉を受けやすいからです。電波干渉がおこると通信が不安定になってしまいます。
回線のメンテナンス情報は普段からチェックしておきましょう。また、障害情報や緊急メンテナンス情報があるかもしれません。Wi-Fiにつながらないときは回線の公式サイトで確認することも忘れないようにしたいものです。
ここまでスマホのWi-Fiがつながらないときの対処法を紹介してきました。しかし、取引先や出先でWi-Fi通信エラーに遭遇すると、ルーターやモデム、Wi-Fi自体が原因だと対処ができないことも考えられます。そんなときのためにモバイルルーターを用意しておくと安心です。
モバイルルーターがあれば、いつでもどこでもWi-Fi通信を利用できます。フリーWi-Fiのなかには安全性の低いものもあるので、モバイルルーターを使用できればセキュリティ面でも安心できます。
楽天モバイルではモバイルルーターも含め、ビジネスシーンで利用しやすい製品を提供しています。スマホもお手頃価格のものからハイスペックなものまで揃っているので用途に合わせて選択可能です。この機会にぜひ「 Rakuten最強プラン ビジネス 」をご検討ください。