「ポケット型WiFi」とはなにか?おすすめの会社や製品・選び方を解説

外出先が多い従業員にとって、安全・安心な通信手段の確保は課題です。この課題を解決する目的で、「ポケットWiFi」をはじめとするモバイルルーターの支給を検討している法人も多いのではないでしょうか?コストパフォーマンスに優れた製品やサービスがあれば、ぜひ採用したいものです。業務で有効活用するためには、どのような特徴を備えた製品か押さえておくことが求められます。
この記事でははじめに「ポケットWiFi」とはなにか述べたのち、おすすめする会社やメリット・デメリット、選び方について解説します。
「ポケット型WiFi」とはなにか?おすすめの会社や製品・選び方を解説

ポケットWiFiとはなにか?

まず「ポケットWiFi」とはなにか、確認していきましょう。特にSNSなど文字の媒体で気軽に「ポケットWiFi」と表記することには、注意が必要かもしれません。その理由についても解説していきます。

ポケットWiFiはソフトバンクやY!mobileの登録商標

「ポケットWiFi」は正式には「Pocket WiFi」と表記される、ソフトバンク株式会社の登録商標です。これまでに20機種以上が発売されています。

「ポケットWiFi」や「Pocket WiFi」と表記した時点でソフトバンクやY!mobileの製品となりますから、他社製品を「ポケットWiFi」と呼ぶことは不適切です。代わりに一般名である「モバイルルーター」や、「ポケット型Wi-Fi」の名称が使われます。

ポケットWiFiは「モバイルルーター」の一種

「ポケットWiFi」は、モバイルルーターの一種に分類されます。モバイルルーターは「ポケット型Wi-Fi」とも呼ばれます。ソフトバンク以外のモバイルルーターは「ポケットWiFi」ではありませんが、モバイル端末やIoT機器と携帯電話会社の回線とをつなぐ役割を担うことに変わりはありません。

他社でもポケットWiFiに相当する製品が使える

ポケットWiFiはソフトバンク株式会社の登録商標ですが、「モバイルルーター」の名称は他社でも使われています。楽天モバイル法人プランでも、モバイルルーターの販売を行っています。「ポケットWiFiに相当する機能を使いたい」ということであれば、楽天モバイル法人プランをはじめとしたサービスでも実現可能です。

ポケット型Wi-Fiの活用をおすすめする会社

ここからは一般的なモバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)について、詳しく解説します。どのような会社におすすめなのか、代表的な3つのケースを取り上げ解説していきましょう。

外出が多くノートパソコンを持ち運ぶ方が多い会社

おすすめするケースの一つに、外出する従業員の多い会社が挙げられます。営業職やサービスエンジニア、訪問介護職、警備員などは、外出の多い代表的な職種です。ノートパソコンやタブレットを活用して、仕事を外出先で済ませられれば便利というケースも多いでしょう。

一方で、外出先の通信環境には注意が必要です。フリーWi-Fiは無料で使えますが、使える場所が限られ、セキュリティにも不安があります。ポケット型Wi-Fiがあれば、ノートパソコンやタブレットをどこでも安全に使用できます。このことに、魅力を感じる方も多いでしょう。

テレワークで働く方が多い会社

働き方改革や新型コロナウイルスの蔓延を契機に、テレワークの普及が進みました。なかにはオフィスを廃止する企業も現れています。この際の課題の一つに、業務用とプライベートをどう分けるかという点が挙げられます。

この課題は、会社の端末を従業員に貸与することで解決できます。業務はノートパソコン、通信手段はポケット型Wi-Fiといった組み合わせがおすすめです。各従業員の通信費用を精算する対応が不要となることに、メリットを感じる法人も多いのではないでしょうか。楽天モバイル法人プランを契約すれば、携帯キャリアの高速回線を使えるため業務もスムーズに行えます。

SOHOの場合

SOHOの場合、少額の資金でもスタートできることが求められます。加えて、スピードが求められるケースもあるかもしれません。ポケット型Wi-Fiは他の方法と比べて、以下のメリットがあります。

比較対象の方法 ポケット型Wi-Fiを選ぶメリット
光回線 ポケット型Wi-Fiは建物の工事が不要で工事費用もかからない。また外出先でも使える
ホームルーター ポケット型Wi-Fiは外出先でも使えるため、通信機器を1台にまとめられる
スマートフォンのテザリング パソコンなどの通信手段としてポケット型Wi-Fiを使えば、スマートフォンの電池残量が減るスピードを抑えられる

ポケット型Wi-Fiを選べば工事の必要がなく、オフィスでも外出先でも同じWi-Fiを使って通信できます。契約後すぐに使えて初期費用も抑えられる方法です。

また最近のスマートフォンは、利用者が電池を交換できない機器が多くなっています。電池の消費量が多くなると、電池交換を依頼する時期が早まることに注意が必要です。スマートフォンの電池交換でまとまった支出が発生する時期を遅くする観点でも、ポケット型Wi-Fiの活用は有効です。

ポケット型Wi-Fiを使う3つのメリット

ポケット型Wi-Fiを使う3つのメリット

法人がポケット型Wi-Fiを使うことには、多くのメリットがあります。主な3つのメリットについて、詳しく確認していきましょう。

持ち運びやすくどこでもインターネットに接続できる

ポケット型Wi-Fiは、手のひらに収まる小型のサイズが特徴です。軽くて小さいため、持ち運びやすいことにメリットを感じる方も多いでしょう。

またポケット型Wi-Fiは、電波さえ届けばどこでも通信が可能です。フリーWi-Fiを探す必要はありません。場所を選ばずインターネットに接続できることは、大きな魅力です。

工事不要で使い始められる

ポケット型Wi-Fiは、工事不要で使い始められることも大きなメリットに挙げられます。回線契約を済ませれば、すぐに使い始められる手軽さとスピードは魅力的です。光回線のように工事日まで待つ必要はなく、工事費用もかかりません。

契約先を選べばコストを下げられる

ポケット型Wi-Fiを使った通信プランは、さまざまな携帯電話会社から提供されています。同じ通信量でも、契約先が変われば料金も変わることを知っておきましょう。自社にちょうど良いサービス内容を決めたうえで情報収集を十分に行えば、お得なプランを契約でき通信コストを下げられます。

ポケット型Wi-Fiを使う3つのデメリット

ポケット型Wi-Fiを使う3つのデメリット

ポケット型Wi-Fiには、デメリットもあります。ここでは3つの項目を取り上げ、どのようなメリットがあるか確認していきましょう。

スピードは光回線に劣る

ポケット型Wi-Fiはスピードが出る回線であるものの、光回線にはおよびません。光回線は最大1Gbps以上のサービスも多く、実際に数百Mbps出るケースも少なくありません。

一方でポケット型Wi-Fiは、携帯電話の4Gや5G回線を使って通信します。最大速度こそ4Gは1Gbps、5Gは10Gbpsとなっていますが、実際の速度とは異なることに留意してください。さまざまなスピードテストの結果を見ると、キャリア回線でも100Mbps出ないケースも少なくありません。とはいえ業務で使う範囲に限ると、25Mbpsのスピードがあれば十分といえるでしょう。

パケットを大量に使うと通信制限を受ける可能性がある

「大量のデータ通信を長時間行っても使い続けられる」このような回線があれば便利ですが、ポケット型Wi-Fiでは実現されていません。多くの携帯電話会社では、月間のデータ容量を決めて契約するプランを提供しています。上限に達した場合は、回線速度が大きく下がる不都合が生じます。

なかには「楽天モバイル法人プラン」のように無制限プランを提供する運営会社もありますが、この場合も完全無制限ではありません。楽天モバイル法人プラン「音声+データ無制限プラン」には、以下の記載があることに注意してください。

  • データ利用量が大容量におよぶ場合や、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、当該通信を制限または切断することがあります。
  • 公平なサービス提供のため、速度制限や環境により速度低下する場合がございます。

長時間のテレビ会議や大きなサイズのデータをやり取りする際には、注意が必要です。

電池で動かすため長時間の継続利用には不向き

ポケット型Wi-Fiは携帯性の高さを実現するため、充電可能な電池で動かしています。電池残量がなくなれば、充電しなければなりません。このため、電源が無い場所で長い時間継続して使う用途には不向きです。

選び方1:回線の種類

ここからはポケット型Wi-Fiを選ぶポイントを、5項目に分けて解説します。まずはポケット型Wi-Fiに使われる3つの回線について、どのような特徴があるか確認していきましょう。

携帯電話の5G/4G回線

携帯電話の5G/4G回線は、ポケット型Wi-Fiに使われる代表的な回線です。スマートフォンでの通信と同じ品質で使えることが特徴に挙げられます。楽天モバイルをはじめとするキャリア回線ならスピードも速く、快適に使うことができるでしょう。

WiMAX

無線を使った通信規格には携帯電話回線のほかに、WiMAXがあります。「WiMAX +5G」は、下りの最大通信速度が2.7Gbpsとなっています。実際にはこの速度よりも下がるものの、ビジネスでは不自由なく使える場合が多いでしょう。月額データ容量に制限が無いことも、魅力の一つです。

クラウドSIM

ポケット型Wi-Fiには、クラウドSIMを使った製品もあります。クラウドSIMはSIMカードが機器本体に内蔵されておらず、クラウドサーバーに格納されていることが特徴です。接続するたびに適した回線を自動で選ぶため、「前回はソフトバンク回線だが、今回はドコモ回線」といったように、つなぐたびに接続先のキャリアが異なる事態が起こり得ます。もっとも料金はクラウドSIMの運営会社が決めますから、他の方法と比べて料金が大きく上がることはありません。

なおクラウドSIMは、eSIMとは異なる仕組みです。eSIMはSIMカードがスマートフォン本体に内蔵されていますが、クラウドSIMの場合はスマートフォン本体にSIMカード自体が存在しません。

選び方2:購入かレンタルか

機器を購入するかレンタルするかという点も、選ぶポイントの一つです。それぞれの特徴を踏まえて、貴社に合った方法を選んでください。

機器を購入する場合のメリット・デメリット

ポケット型Wi-Fiの本体は、数万円の価格となる場合が多いです。機器を購入する場合は、まとまった金額がかかるでしょう。余裕資金のない法人の場合は、必要な台数を調達しにくいかもしれません。

一方で新品を購入できること、購入後は自由に使えることは、メリットに挙げられます。

機器をレンタルする場合のメリット・デメリット

ポケット型Wi-Fiをレンタルする場合は、手元にまとまったお金がなくても手に入れられることがメリットです。使わなくなった場合は返却すればよいため、処分方法を気にする必要もありません。

一方で、新品が送られてくるとは限りません。むしろ中古品が送られてくる可能性が高いでしょう。送付される機器は、付属品も含めて大切に扱わなければなりません。もし破損や紛失した場合は、高額の費用が請求される可能性もあります。

選び方3:通信速度

選び方3:通信速度

多くのポケット型Wi-Fiは利用者の少ない時間帯ならば、快適な速度で使えるでしょう。一方で混雑しやすい時間帯は、回線の種類による違いが現れます。格安SIM回線の場合は、昼休みや夜間に遅くなりやすいでしょう。WiMAXも混雑時間帯には、速度が下がる可能性があります。この状況でもキャリア回線は大量のデータ通信を行わない限り、ビジネスに支障が生じるほどの速度低下は起こりにくくなっています。

選び方4:月額料金

携帯電話回線を使ったポケット型Wi-Fiの月額料金は、契約先により大きく異なります。キャリア回線は高く、格安SIMは安めです。キャリア回線の場合は、月額5,000円を超えるケースもあります。但し楽天モバイル法人プランはキャリア回線ですが、低価格で使えることがメリットです。

一方でWiMAXは、月額料金が4,000円を超える場合も多いです。クラウドSIMも月額2,000円を超えるプランが多く、安価なサービスとはいえません。

選び方5:ランキング上位に入っている通信会社

ポケット型Wi-Fiを選ぶポイントには、ランキング上位の通信会社を選ぶことも挙げられます。そもそもサービスが悪ければ市場から支持されず、ランキング上位にも入りません。ランキング上位に入っていることは信頼の証であり、良いサービスを提供していることの証明です。

楽天モバイルは数々の受賞歴に加え、他社が実施した調査で1位を獲得した実績があり、評価の高い通信電話会社となっています。詳しくは「 受賞歴 」ページをご参照ください。

楽天モバイル法人プランの活用をおすすめする5つの理由

楽天モバイル法人プランの活用をおすすめする5つの理由

モバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)を使うなら、 楽天モバイル法人プラン の契約をおすすめします。楽天モバイル法人プランを選んだ場合のメリットを、5つに分けて確認していきましょう。

キャリアの通信サービスを低コストで受けられる

楽天モバイル法人プランを選べば、通信キャリアのサービスを低コストで受けられます。最も高額の「音声+データ無制限プラン」でも、月額2,980円(税込3,278円)で使えます。またデータプランでは、以下の3種類を用意しています。

データ容量 月額料金
3GB 980円(税込1,078円)
7GB 1,480円(税込1,628円)
30GB 2,380円(税込2,618円)

他の通信キャリアはもちろん、一部の格安スマホ(MVNO)プランよりも安価となっていることに注目してください。良質のサービスを少ない料金で受けられることは、法人にとってありがたいメリットの一つです。モバイルルーターとして使うなら、30GBプランを契約するとよいでしょう。

テザリングが無料で申し込みも不要

楽天モバイル法人プランでは、テザリングが無料で使えます。事前の申し込みも必要ありません。モバイルルーターさえあれば、近くにフリーWi-Fiが無い場所でもパソコンをつないで使えます。営業職など外出が多い方には、うれしいメリットとなるでしょう。

訪問先がエリア内か気にせずに使える

楽天モバイル法人プランは、人口カバー率99.9%を達成しています。通信エリアには、ビジネスで訪問するほとんどの場所が含まれます。訪問先がエリア内かどうか気にせず使えることも、見逃せないメリットに挙げられます。

  • 2023年6月時点。人口カバー率は、国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出。

「スマホ交換保証プラス Office」で故障した際も安心

機器の故障や紛失は、思った以上によく発生するものです。突然のトラブルに遭遇した場合でも、楽天モバイル法人プランなら安心です。「 スマホ交換保証プラスOffice 」の契約で、万が一の事態が起きても最短で当日に新しい機器を発送してもらえます。機器を使えない期間を最小限にとどめ、ビジネスを止めないことも魅力の一つに挙げられます。

利用状況や請求情報をいつでも確認できる

楽天モバイル法人プランでは「 my 楽天モバイル Office 」を使って、利用状況や請求情報をいつでも確認できます。全回線の利用状況をいつでもチェックでき、プラン変更や回線の追加もWebで手続きできます。不明な点があれば問い合わせフォームからいつでも質問できるため、日々の業務で忙しいご担当者様の負担も軽減されるでしょう。

楽天モバイル法人プランがおすすめするモバイルルーター

楽天モバイル法人プランでは回線契約だけでなく、 モバイルルーター の販売も行っています。機器の購入と回線契約をセットで行えることが魅力です。

ここでは販売中のモバイルルーターのなかから2つの製品を取り上げ、おすすめのポイントを紹介します。

Rakuten WiFi Pocket 2C

Rakuten WiFi Pocket 2C は、楽天モバイルのオリジナル・モバイルルーターです。高さは約6.5cm、幅は約10.7cmで、ちょうどいいサイズとなっています。連続通信時間は約10時間と、ビジネスで使うには十分です。USB端子には、最近のスマートフォンでよく使われる「USB Type-C」が採用されています。

色はホワイトとブラックの2色です。ビジネスで使うアイテムと合わせやすいことも魅力に挙げられます。

Aterm MP02LN

Aterm MP02LN は、コンパクトで軽いことが魅力の製品です。高さは9.1cm、幅は5.0cmと、ICカードよりもコンパクト。重さもわずか71グラム程度と、軽くて持ち運びやすいことが魅力です。

一方で連続通信時間は10時間前後もあり、長い時間の通信が可能です。仕事で使うなら十分といえるでしょう。メーカーはNECですから、「モバイルルーターを買うなら信頼と実績の日本メーカー製品」という方にも適しています。

加えて、電池が交換可能という点も魅力の一つです。3,000円前後のコストで新しい電池を入手できるため、電池の交換コストを大きく抑えることが可能です。

楽天モバイル法人プランで貴社の業務にポケット型Wi-Fiの有効活用を

楽天モバイル法人プランで貴社の業務にポケット型Wi-Fiの有効活用を

楽天モバイル法人プランのモバイルルーターを選ぶことで、通信キャリアならではの高品質な回線とサービスを低料金で利用できます。コストパフォーマンスに優れたプランといえるでしょう。かつてはエリアが狭いという課題がありましたが、現在では人口カバー率が99.9%に達しています。訪問先で圏外になるかもしれないという不安を感じる必要はありません。

ポケット型Wi-Fiを選ぶなら、 楽天モバイル法人プラン をぜひご検討ください。貴社の業務改善と生産性の向上に役立つことでしょう。