SMSの一斉送信にはSMS送信サービスの導入が必要!

SMS一斉送信とは、メッセージ送信側が携帯電話事業者の相互接続サービスを利用して、複数の連絡先にSMSを一斉に送信する機能を指します。

SMS一斉送信を利用する際には、SMS送信サービスの導入が必要です。SMS送信サービスとは、法人の利用を想定したサービスで、一斉送信や予約送信といった便利な機能を利用したり、文字数上限を増やしたりすることも可能です。

さらに、API連携によって既存システムへの組み込みや、送信メッセージ作成や送信先の指定、送信日時の予約をパソコンの管理画面上で行えます。

携帯端末からの一斉送信はできないので注意

SMSの一斉送信は、スマートフォンやフィーチャーフォンなどの携帯端末からは行えません。あくまで、携帯端末の場合は1対1のやりとりが基本なので、複数の宛先へメッセージを一斉に送信できないことは念頭に置くようにしましょう。

スマートフォンからメッセージを送る画像

また、1件ずつ宛先を指定して複数回に渡ってSMSを送信する場合でも、携帯キャリアごとに1日の送信数上限が設定されているため、上限以上の宛先への送信はできません。つまり、ビジネスシーンでSMSを利用する場合、個人の携帯端末だけでは十分に活用しきれないといえるでしょう。

SMSを使って一斉送信するメリット

SMS一斉送信機能を利用すれば、企業は多くの顧客に対して、一度にメッセージを送信できます。それだけであれば、「従来のメールと変わらない」と感じるかもしれません。しかし、SMSはメールに比べて様々なメリットがあります。ここでは、SMSによる一斉送信の3つのメリットを挙げ、それぞれ詳しく解説します。

宛先が変わりづらい

携帯電話番号は比較的変更する機会が少ない個人情報です。メールアドレスはいつでも自由に変更・作成できますし、住所の場合、引っ越しによって変わる可能性がありますが、携帯電話番号を変更する機会はさほど多くありません。特に現在ではMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の利用によって、携帯電話のキャリアを変更しても携帯電話番号を変えない人がほとんどです。そのため、SMSは顧客との接点を長期的に保つ際に有効な手段といえます。

到達率・開封率が高い

前述のとおり、SMSは変更されにくい携帯電話番号宛に送られます。そのため、到達率が99%*と、メールに比べて非常に高い点がメリットです。また、SMSはプッシュ通知にしている人が多いため、受信に気付いてもらいやすく、開封率も99%*にのぼるといわれています。迷惑メールフォルダに振り分けられることがないことも開封率が上がる要因の一つです。

到達率・開封率が高いことから、未払いの督促や申込書類の不備など、緊急の対応が必要な連絡にも有効です。電話のようにつながるまでかけ続ける必要がないため、タイムロスが減少し企業の事業スピードも向上します。

  • 出典:デロイトミック「ミックITレポート2022年10月号:A2P-SMSの配信数と売上高の現状(38.9億通207.6億円)と中期予測」

運用コストの低減につながる

SMS一斉送信の大きなメリットは、運用コストの削減につながることです。送信先の携帯電話番号と名前の送信先一覧CSVで一括アップロードすれば、同じテキスト文章を一斉に送信できます。

SMS送信には、1通8円~18円程度の送信料がかかりますが、メールに比べて到達率・開封率が高いこと、端末に関係なく標準搭載されている機能であり幅広い層にアプローチできることから、費用対効果は高いと言えます。基本的に従量課金制であるため、未達分は料金に含まれないこともコスト軽減につながります。

また、メール以外の通信手段と比べても、SMS送信はコストや工数の削減に効果的です。例えば、テレアポの場合は人件費がかかり、相手との通話に時間を要しますが、SMSを使えば人的コストやアプローチにかける時間が大幅に削減します。送信する際もパソコンのダッシュボード(管理画面)から送信設定を行えるため、企業側の作業負担も軽減されます。

スマートフォンに新着メッセージが届いた時のイメージ

SMS一斉送信のビジネスにおける活用シーン

ここでは、SMS一斉送信のビジネスにおける具体的な活用シーンを3つ紹介します。ここで解説する以外にも様々なシーンで利用できますので、自社の業務でSMSを活用できる場面がないか、ぜひイメージしてみてください。

SMS認証(本人確認)

SMS認証とは、顧客の携帯端末にSMSで一時的なコードを送信し、その入力によって本人確認をする仕組みです。SMS認証は、本人だけが所有するもの(携帯端末)を用いた認証形式であることから「所有物認証」とも呼ばれます。

ただし、SMS認証サービスを利用するためには、自社所有システムとAPI連携できるSMS認証サービスの導入が必要です。

一方、受信側のユーザーの携帯端末もSMSに対応している必要があります。ユーザーがSMS機能を契約していない場合や、SMSをブロックしている場合はコードを受信できませんので、事前にSMSで案内や通知がされる旨を案内しておくことが大切です。SMS認証について詳細を知りたい方は、「SMS認証とは?仕組みやメリット、活用例・導入方法についても解説!」を、API連携について詳しく知りたい方は「API連携とは?仕組み、メリットから活用事例、実装手順まで徹底解説!」の記事も併せてご覧ください。

スマホやパソコンにセキュリティー保護されているイラスト

リマインダー

自社サービスを予約中の顧客に対してSMSを一斉送信することで、リマインダーとして活用できます。例えば、飲食店の予約前日に、予約内容、予約日時、キャンセル料金の発生有無などを記載したSMSを送信すれば、当日キャンセルやノーショー(無断キャンセル)を抑制できます。

特にSMSはメールに比べて到達率・開封率が高いため、より確実に顧客にメッセージを届けられます。飲食店以外にも、美容サロン、エステ、ハウスクリーニング、セミナーなどの予約リマインドに有効です。

アンケート送信やサービスの告知

SMS一斉送信は、マーケティングやプロモーション活動の一環としても活用できます。例えば、アンケート送信や、新サービス・キャンペーン告知などに利用されています。

SMSを使ったプロモーションはメルマガに比べて利用企業が少なく、メールのように迷惑フォルダに振り分けられる可能性がないことから、開封率が高い点がメリットです。

また、「予約送信機能」を用いれば、指定した日時に自動送信できます。この機能の詳細は後ほど紹介します。

SMSを一斉送信する際の注意点

SMS送信サービスは手軽に利用できて、コストパフォーマンスの高い手法です。しかし、利用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、SMSを一斉送信する際に知っておくべき注意点を3つ紹介します。

費用対効果を検証する

SMS送信サービスは1通あたり料金が発生する従量課金制が一般的です。1通あたりの費用相場は8円~18円程度で、契約する携帯電話会社や送信文字数、利用機能によって異なります。1通あたり1円の違いでも、年間に換算するとコストが大きく変わります。

とりわけユーザーへの到達率が高く、セキュリティも優れている国内キャリア直接接続のSMS送信サービスは、一般的に料金が高く設定されています。利用の際には、各社の料金を比較して検討しましょう。例えば、楽天モバイルの「Rakuten CPaaS SMS API」は、業界の中でも最安級の8円/通で利用可能です。

このように、SMS一斉送信の利用シーンとそれに対する必要な機能を踏まえて、どのSMS送信サービスを契約するのが最も費用対効果が高いか、事前に検証する必要があります。

「Rakuten CPaaS SMS API」のサービス説明資料は、こちらから無料で請求できます。

特定電子メール法に注意する

特定電子メール法とは、広告宣伝メールや迷惑メールを防止するための法律です。特定電子メール法では、あらかじめメッセージ送信の同意を得た相手以外への送信禁止や、メッセージの受信を拒否した相手への送信禁止といった規制があります。この法律はメールだけでなく、SMSにも適用されます。

例えば、SMS一斉送信サービスを営利目的のDM(ダイレクトメール)などに利用する場合、特定電子メール法に基づき、あらかじめユーザーから送信の承諾を得なければいけません。一方、本人認証や予約リマインドなどは営利目的に該当しないため、事前承諾は不要です。

特定電子メール法のルールを守っていないSMSは違法となり、違反が認められると、1年以下の懲役または罰金に処せられるため注意しましょう。特定電子メール法の詳細については「特定電子メール法とは?SMSにも適用される?注意事項をわかりやすく解説」の記事で解説していますので、併せてご覧ください。

送信元ID(Sender ID)を指定する

SMSを一斉送信する際には、送信元がわかるように送信元ID(Sender ID)を設定しましょう。自社の代表番号などを送信元IDに指定すると、誰が送ったメッセージか分かるため、信頼性が高まり開封率の向上が期待できます。一方、送信元IDを明記しないことで、スパムメールと判断され受信を拒否される場合もあります。

そのため、SMS送信サービスを利用する際は、送信元IDが設定可能かどうかを確認しましょう。なお、「Rakuten CPaaS SMS API」では、送信元IDを指定可能です。

スマホのスクリーンを見る女性

一斉送信以外のSMS送信サービスの便利機能

ここまで、SMS送信サービスの一斉送信機能について解説してきましたが、SMS送信サービスには、ほかにも便利な機能が多数備わっています。いくつかの機能を組み合わせれば、より効率的なSMS送信が可能になり、業務生産性の向上や人的リソースの削減につながります。ここでは3つの機能について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

予約送信機能

予約送信機能は、SMSを送信する日時を指定することで、自動送信ができる機能です。キャンペーンの告知や予約前日のリマインドなど、通知したい日時があらかじめ決まっている場合におすすめです。「Rakuten CPaaS SMS API」では、ダッシュボードから予約日時や送信先の指定が可能です。

短縮URL機能

短縮URL機能は、メッセージ内に記載するURLを短縮する機能です。SMSには文字数制限があるため、短縮URL機能の利用によって、メッセージ本文の内容をより充実させることができます。

例えば、キャンペーンの詳細URLを掲載したい場合、URLだけで30文字以上になる場合があるので、短縮URL機能の利用がおすすめです。URLを数文字程度に抑えられるため、浮いた文字数分で訴求力を高める文言を記載できます。

SMSの送信分析機能

送信分析機能は、SMSの到達数・到達率、本文内のURLクリック数などを分析できる機能です。SMS送信後に数値を検証することで、どのメッセージの効果が高かったのか確認することができます。考察をもとに施策の改善につなげれば、効果の向上が期待できるでしょう。

「Rakuten CPaaS SMS API」なら、ダッシュボードにSMSトラフィック分析(送信結果)が一覧で可視化されるため、効果状況が確認しやすく、誰でも簡単に分析が可能です。

「Rakuten CPaaS SMS API」を使ってSMSを一斉送信しよう!

今回は、SMS送信サービスの一斉送信機能について、サービスの基本やメリット、具体的な活用シーンまで詳しく解説しました。SMS一斉送信機能を使えば、パソコン上で複数の相手にSMSを送信できます。SMSはメールに比べて到達率・開封率が高いため、重要なお知らせや予約リマインドなどに有効です。

ただし、キャンペーン案内などの営利目的で使用する場合は、特定電子メール法の遵守などには十分留意しましょう。また、SMS送信サービスでは、予約送信機能や送信分析機能など、便利な機能が備わっているため、それらを組み合わせて使用すれば、より費用対効果の高いSMS送信が可能になります。

「Rakuten CPaaS SMS API」サービスは、携帯電話やスマートフォンにSMSを一括/個別に送信し、企業と顧客のコミュニケーションに使われる法人向けサービスです。国内キャリアと直接接続の回線で、シンプルで使いやすいダッシュボードとAPIを業界最安級の価格でご提供いたします。

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