モバイルルーターとは?メリット・デメリットも含めて解説

社外でパソコンを使い業務を行う場合、インターネット接続はどう確保されていますか?「街中にあるWi-Fi®スポットを活用する」という方もいるかもしれません。無料で使える場所が多いことはメリットですが、設置箇所が限られていることやセキュリティが難点です。

社外でのWi-Fiの利用では、モバイルルーターの活用がおすすめです。カバーできる範囲はWi-Fiスポットよりも広く、セキュリティを確保できる点がメリットに挙げられます。本記事ではWi-Fiスポットと比較した、モバイルルーターの優位性を解説していきます。
モバイルルーターとは?メリット・デメリットも含めて解説

モバイルルーターとはなにか?業務にどう役立つか解説

モバイルルーターとはなにか?業務にどう役立つか解説

モバイルルーターは持ち運べるルーターのことで、データ通信において重要な役割を担う機器の一つです。携帯電話回線を経由し、お持ちのノートパソコンやタブレットといった端末をインターネットへつなぎます。配線を行う手間がかからず、初期設定を済ませておけばどこでもWebにつながることは、持ち運び可能なモバイルルーターならではの魅力です。

モバイルルーターとスマートフォンの違い

モバイルルーターはデータ通信に特化しており、ノートパソコンなどとつなぎ、インターネットへ接続する役割を担います。一方で、スマートフォンは通話とデータ通信が可能で、動画を楽しむ、アプリを使う、記事を読むといった使い方もされます。スマートフォンでも「テザリング」という方法でモバイルルーターと同じことができますが、電池の消費量が大きくなるリスクがあります。1台でWebコンテンツを閲覧できるスマートフォンと、他の機器をインターネットにつなぐ役割を担うモバイルルーターとの使い分けが重要です。

モバイルルーターとホームルーターの違い

ホームルーターとモバイルルーターは、使える場所が異なります。モバイルルーターは、持ち運びが前提の機器です。携帯電話回線がつながる場所なら、どこでも使えることは強みです。一方で、ホームルーターは電源が常に必要なため、設置場所を決める必要があります。引っ越しなどで住所を変更する場合は、携帯電話会社への届け出が必要です。

フリーWi-Fiがモバイルルーターの代わりにならない4つの理由

フリーWi-Fiがモバイルルーターの代わりにならない4つの理由

Wi-Fiスポットは「公衆無線LANスポット」とも呼ばれており、便利なことから設置場所も増えています。その一方でデメリットもあります。ここでは重要な4つのデメリットを取り上げ、注意すべきポイントを確認します。

1.Wi-Fiスポットの周辺でしか使えない

Wi-Fiスポットの電波は設置箇所の周辺など、ごく狭い範囲にしか届かないことが特徴です。したがって通信事業各社が提供する回線のように、どこでも使えるわけではありません。地方はもちろん、都市部であってもWi-Fiスポットを探さなければならないケースは多いことでしょう。

2.セキュリティに十分配慮されていないWi-Fiスポットがある

Wi-Fiスポットのセキュリティにどれだけ注意が払われているかは、設置場所により異なります。例えば通信が暗号化されていないWi-Fiスポットでは、傍受されると通信内容が第三者に筒抜けとなってしまうおそれがあります。このようなWi-Fiスポットを活用し、機密情報など重要な情報のやり取りを行うことは不適切なので、接続してはいけません。

総務省の「公衆Wi-Fi提供者向けセキュリティ対策の手引き」で、以下の被害事例やリスクを公表しています。

  • パソコンに格納したファイルの内容を、同じWi-Fiスポットを使っている他の人に見られる
  • 悪意ある者が通信経路を意図的に切り替え、不審な広告が表示される
  • 偽のアクセスポイントを設置され、IDやパスワードを詐取される

3.接続回数や接続時間が制限される場合がある

Wi-Fiスポットによっては、接続回数や接続時間の制限を設けている場合もあります。

使い方によっては1日3回の上限に到達し、別のWi-Fiスポットを探さなければならない場合も考えられます。接続回数の上限がないWi-Fiスポットでも、1時間ごとに再接続しなければならないことは面倒に感じられます。

4.有料のWi-Fiスポットも存在する

Wi-Fiスポットのなかには利用できる場所の多さと引き換えに、有料で提供されている場合ももあります。これらを利用するためには別途、利用料金を支払わなければなりません。

利用料金は、月額数百円程度の場合が多いです。それでも年間に換算すると1人当たり数千円の出費となりますので、決して安価とはいえません。

業務にモバイルルーターを活用する4つのメリット

業務にモバイルルーターを活用する4つのメリット

オフィスの外で頻繁にノートパソコンなどのモバイル端末を使う場合は、いちいちWi-Fiスポットを探すよりも、モバイルルーターの活用がおすすめです。ここでは主なメリットを4点取り上げ、それぞれの利点を解説します。

1.スマホが使える場所なら、どこでも利用できる

どこへでも持ち運びできることは、モバイルルーターの大きな利点です。ノートパソコンとセットで活用することにより、移動中でもメールや文書の作成が可能となります。これにより、顧客や取引先へのスピーディーな対応を実現できます。

携帯電話回線を用いるモバイルルーターは、スマホが使える箇所なら利用可能です。Wi-Fiスポットが利用しにくい以下の場所でも、モバイルルーターならば使える箇所も多いことはメリットといえるでしょう。

  • 列車や高速バスを使った移動中
  • 地方や中小都市

2.セキュリティを確保できる

セキュリティを確保できることも、モバイルルーターを選ぶメリットの一つです。以下の項目は、モバイルルーターのセキュリティ向上に役立っています。

  • 同じ機器(ノートパソコンやタブレット端末など)とセットで使うことで外部へのアクセスリスクを減らせる
  • 暗号化のレベルなど、セキュリティを高めた製品が多い
  • モバイルルーターに不具合があっても、自らの操作でセキュリティパッチを適用できる

Wi-Fiスポットと思ったら第三者がなりすましで設置したアクセスポイントであったというトラブルもあります。なりすましのアクセスポイントを使用してしまい、第三者への機密情報の漏えいや、偽サイト(フィッシングサイト)への誘導などが起こるといったトラブルに繋がるリスクがあります。

インターネット利用時におけるセキュリティの確保は、企業にとって重要な事項です。これをモバイルルーターで確保できるのは、大きなメリットです。

3.電池残量がある限り、長時間の利用も可能

「フリーWi-Fiがモバイルルーターの代わりにならない4つの理由」で解説した通り、Wi-Fiスポットのなかには1回当たりの時間制限が課される箇所もあります。一方で、モバイルルーターならば電池の残量がある限り、ずっと接続し続けることが可能です。電池の残量が少なくなった場合はスマートフォン用の充電器を活用し、利用できる時間を延長できる点もメリットに挙げられます。

4. 故障してもSIMカードの形が同じなら、別の端末に差し替えて使える

モバイルルーターは、携帯電話会社が提供したSIMを使って通信します。もしお使いの端末が故障した場合でも、携帯電話会社との契約を解約し再契約する必要はありません。故障した機器に入っていたSIMを新しい機器に入れれば、変わらず使用することができます。

モバイルルーターのデメリット

便利なモバイルルーターですが、ビジネスで使う際には以下のデメリットがあることに注意してください。

  • 電波がつながらないと使えない。電波が弱いと通信が安定しない場合がある
  • モバイルルーター単独では、Webコンテンツの閲覧やアプリの利用はできない
  • 紛失や盗難のリスクがある
  • 充電しないと使えない

モバイルルーターはおすすめか?

モバイルルーターはおすすめか?

モバイルルーターをおすすめするケースとおすすめしないケースに分けて、詳しく解説します。モバイルルーターを導入するかどうかの判断にお役立てください。

モバイルルーターをおすすめするケース

以下の業務が多く発生する場合は、モバイルルーターの活用をおすすめします。

  • 顧客先に訪問したり外出したりする機会が多い
  • 在宅勤務やテレワークを活用している

従業員にモバイルルーターを支給することで、業務をすばやく、安全なネットワークを使って進めることができます。帰社して業務を行う手間が無くなれば、残業時間の削減も実現できるでしょう。

モバイルルーターをおすすめしないケース

始業から終業まで毎日同じ場所で働く場合は、社内ネットワークを適切に構築しておけば業務を行えます。モバイルルーターがあっても、出番が無いケースも多いでしょう。

モバイルルーターの回線は「Rakuten最強プラン ビジネス」をおすすめ

モバイルルーターはおすすめか?

楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」なら、大量にデータを使う場合でも、お得な料金でコストを下げることが可能です。少量しかデータを使わない場合は低額のプランを選び、さらにランニングコストを下げられます。データ容量を使い切った後も最大200kbpsで通信できますから、データを多く使う事態が急きょ発生した場合でも通信不能となる心配はいりません。

音声+データプラン


プラン名 データ容量 月額料金 主な用途
音声+データ3GBプラン 3GB 1,980円(税込2,178円) 通話、アプリでの画像のやり取り、チャット
音声+データ5GBプラン 5GB 2,380円(税込2,618円) 通話、クラウドサービスの利用やファイルのダウンロード
音声+データ30GBプラン 30GB 2,780円(税込3,058円) 通話、営業先との商談やメール
音声+データ無制限プラン 無制限 2,980円(税込3,278円) 通話、長時間のインターネット利用、Webミーティング
  • 端末代、事務手数料、オプション料金、通話料、ユニバーサルサービス料、電話リレー等は別費用となります。
  • 楽天回線エリア内でのデータ通信接続時は、公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行う場合があります。パートナー回線エリアは、プラン毎の容量超過後、国内データは最大200kbps、国際データは最大128Kbpsで使い放題。各最大データ速度で使用時、動画再生・アプリダウンロード等では、時間がかかる場合あり。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度は通信環境・状況により変動します。
  • Rakuten Link Officeアプリを利用した際のデータ通信は、パートナー回線エリアの高速データ容量としてカウントせず、高速データ容量を超えた場合でも速度制限なくご利用いただけます。なお、この点は予告なく変更になる場合があります。
  • 音声+データ無制限についてはプランデータ利用量が大容量になる場合、また当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、通信を制限または切断することがあります。
  • 一定時間以上回線のご利用が無い場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。

データプラン


プラン名 データ容量 月額料金 主な用途
データ3GB 3GB 980円(税込1,078円) メール、チャット
データ7GB 7GB 1,480円(税込1,628円) 社内外でのデータ通信、タブレットでの使用
データ30GB 30GB 2,380円(税込2,618円) モバイルルーター
  • 端末代、事務手数料、オプション料金などは別費用となります。
  • 楽天回線エリア内でのデータ通信接続時は、公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行う場合があります。プラン毎の容量超過後、国内データは最大200kbps、国際データは最大128kbpsで使い放題。各最大データ速度で使用時、動画再生・アプリダウンロード等では、時間がかかる場合あり。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度は通信環境・状況により変動します。
  • 一定時間以上回線のご利用が無い場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。

モバイルルーターを活用することで、Wi-Fiスポットを探す手間が省けます。常にセキュリティが確保された通信を行うことで、情報漏洩を防げることも大きなメリットです。モバイルルーターを積極的に活用し、利便性向上による業務の生産性アップやセキュリティの向上につなげましょう。

楽天モバイルはお申し込みをWebで行えるため、24時間いつでもスムーズにお手続きいただけます。月額料金が安価な点も魅力ですので、モバイルルーターの契約を考えている方は、この機会に楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」を検討されてみてはいかがでしょうか。

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