モバイルルーターは持ち運べるルーターのことで、データ通信において重要な役割を担う機器の一つです。携帯電話回線を経由し、お持ちのノートパソコンやタブレットといった端末をインターネットへつなぎます。配線を行う手間がかからず、初期設定を済ませておけばどこでもWebにつながることは、持ち運び可能なモバイルルーターならではの魅力です。
モバイルルーターはデータ通信に特化しており、ノートパソコンなどとつなぎ、インターネットへ接続する役割を担います。一方で、スマートフォンは通話とデータ通信が可能で、動画を楽しむ、アプリを使う、記事を読むといった使い方もされます。スマートフォンでも「テザリング」という方法でモバイルルーターと同じことができますが、電池の消費量が大きくなるリスクがあります。1台でWebコンテンツを閲覧できるスマートフォンと、他の機器をインターネットにつなぐ役割を担うモバイルルーターとの使い分けが重要です。
ホームルーターとモバイルルーターは、使える場所が異なります。モバイルルーターは、持ち運びが前提の機器です。携帯電話回線がつながる場所なら、どこでも使えることは強みです。一方で、ホームルーターは電源が常に必要なため、設置場所を決める必要があります。引っ越しなどで住所を変更する場合は、携帯電話会社への届け出が必要です。
Wi-Fiスポットは「公衆無線LANスポット」とも呼ばれており、便利なことから設置場所も増えています。その一方でデメリットもあります。ここでは重要な4つのデメリットを取り上げ、注意すべきポイントを確認します。
Wi-Fiスポットの電波は設置箇所の周辺など、ごく狭い範囲にしか届かないことが特徴です。したがって通信事業各社が提供する回線のように、どこでも使えるわけではありません。地方はもちろん、都市部であってもWi-Fiスポットを探さなければならないケースは多いことでしょう。
Wi-Fiスポットのセキュリティにどれだけ注意が払われているかは、設置場所により異なります。例えば通信が暗号化されていないWi-Fiスポットでは、傍受されると通信内容が第三者に筒抜けとなってしまうおそれがあります。このようなWi-Fiスポットを活用し、機密情報など重要な情報のやり取りを行うことは不適切なので、接続してはいけません。
総務省の「公衆Wi-Fi提供者向けセキュリティ対策の手引き」で、以下の被害事例やリスクを公表しています。
Wi-Fiスポットによっては、接続回数や接続時間の制限を設けている場合もあります。
使い方によっては1日3回の上限に到達し、別のWi-Fiスポットを探さなければならない場合も考えられます。接続回数の上限がないWi-Fiスポットでも、1時間ごとに再接続しなければならないことは面倒に感じられます。
Wi-Fiスポットのなかには利用できる場所の多さと引き換えに、有料で提供されている場合ももあります。これらを利用するためには別途、利用料金を支払わなければなりません。
利用料金は、月額数百円程度の場合が多いです。それでも年間に換算すると1人当たり数千円の出費となりますので、決して安価とはいえません。
オフィスの外で頻繁にノートパソコンなどのモバイル端末を使う場合は、いちいちWi-Fiスポットを探すよりも、モバイルルーターの活用がおすすめです。ここでは主なメリットを4点取り上げ、それぞれの利点を解説します。
どこへでも持ち運びできることは、モバイルルーターの大きな利点です。ノートパソコンとセットで活用することにより、移動中でもメールや文書の作成が可能となります。これにより、顧客や取引先へのスピーディーな対応を実現できます。
携帯電話回線を用いるモバイルルーターは、スマホが使える箇所なら利用可能です。Wi-Fiスポットが利用しにくい以下の場所でも、モバイルルーターならば使える箇所も多いことはメリットといえるでしょう。
セキュリティを確保できることも、モバイルルーターを選ぶメリットの一つです。以下の項目は、モバイルルーターのセキュリティ向上に役立っています。
Wi-Fiスポットと思ったら第三者がなりすましで設置したアクセスポイントであったというトラブルもあります。なりすましのアクセスポイントを使用してしまい、第三者への機密情報の漏えいや、偽サイト(フィッシングサイト)への誘導などが起こるといったトラブルに繋がるリスクがあります。
インターネット利用時におけるセキュリティの確保は、企業にとって重要な事項です。これをモバイルルーターで確保できるのは、大きなメリットです。
「フリーWi-Fiがモバイルルーターの代わりにならない4つの理由」で解説した通り、Wi-Fiスポットのなかには1回当たりの時間制限が課される箇所もあります。一方で、モバイルルーターならば電池の残量がある限り、ずっと接続し続けることが可能です。電池の残量が少なくなった場合はスマートフォン用の充電器を活用し、利用できる時間を延長できる点もメリットに挙げられます。
モバイルルーターは、携帯電話会社が提供したSIMを使って通信します。もしお使いの端末が故障した場合でも、携帯電話会社との契約を解約し再契約する必要はありません。故障した機器に入っていたSIMを新しい機器に入れれば、変わらず使用することができます。
便利なモバイルルーターですが、ビジネスで使う際には以下のデメリットがあることに注意してください。
モバイルルーターをおすすめするケースとおすすめしないケースに分けて、詳しく解説します。モバイルルーターを導入するかどうかの判断にお役立てください。
以下の業務が多く発生する場合は、モバイルルーターの活用をおすすめします。
従業員にモバイルルーターを支給することで、業務をすばやく、安全なネットワークを使って進めることができます。帰社して業務を行う手間が無くなれば、残業時間の削減も実現できるでしょう。
始業から終業まで毎日同じ場所で働く場合は、社内ネットワークを適切に構築しておけば業務を行えます。モバイルルーターがあっても、出番が無いケースも多いでしょう。
楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」なら、大量にデータを使う場合でも、お得な料金でコストを下げることが可能です。少量しかデータを使わない場合は低額のプランを選び、さらにランニングコストを下げられます。データ容量を使い切った後も最大200kbpsで通信できますから、データを多く使う事態が急きょ発生した場合でも通信不能となる心配はいりません。
プラン名 | データ容量 | 月額料金 | 主な用途 |
---|---|---|---|
音声+データ3GBプラン | 3GB | 1,980円(税込2,178円) | 通話、アプリでの画像のやり取り、チャット |
音声+データ5GBプラン | 5GB | 2,380円(税込2,618円) | 通話、クラウドサービスの利用やファイルのダウンロード |
音声+データ30GBプラン | 30GB | 2,780円(税込3,058円) | 通話、営業先との商談やメール |
音声+データ無制限プラン | 無制限 | 2,980円(税込3,278円) | 通話、長時間のインターネット利用、Webミーティング |
プラン名 | データ容量 | 月額料金 | 主な用途 |
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データ3GB | 3GB | 980円(税込1,078円) | メール、チャット |
データ7GB | 7GB | 1,480円(税込1,628円) | 社内外でのデータ通信、タブレットでの使用 |
データ30GB | 30GB | 2,380円(税込2,618円) | モバイルルーター |
モバイルルーターを活用することで、Wi-Fiスポットを探す手間が省けます。常にセキュリティが確保された通信を行うことで、情報漏洩を防げることも大きなメリットです。モバイルルーターを積極的に活用し、利便性向上による業務の生産性アップやセキュリティの向上につなげましょう。
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>利用ニーズに合わせて選べる料金プランは月額980円(税込1,078円)~!データSIM専用の「データプラン」も登場。音声+データプランのお客様はRakuten Link Officeアプリで国内通話かけ放題。