導入背景
通信障害発生時、そのリスクをどう最小化するか
同社は、インターネットを活用したゲーム開発やクラウドソリューションの提供を行っており、安定したオンライン環境が重要です。
これまでも通信環境の確保には注力していましたが、従来の共有型回線では、障害時にトラフィックが集中し、通信速度の低下が懸念されていました。
そのため、通信障害が発生した際、業務の継続が難しくなるリスクを抱えていました。
こうした課題を踏まえ、同社では定期的に事業継続計画(BCP)を見直し、既存の通信環境を再評価する取り組みを進めていました。
導入の決め手
通信安定性とコスト、どちらも妥協しない選択
同社では、通信障害時にも安定した通信を確保するためのバックアップ回線を検討していました。
新たな回線を選定するにあたり、既存のプロバイダーと同等の品質を維持しつつ、事業継続計画(BCP)の観点から安定した通信環境を構築できることが求められていました。
そこで選ばれたのが、楽天モバイルのKŌSOKU Access Standardプラン(ベストエフォート型)です。選定のポイントとなったのは、専有型回線による安定性、障害発生時のスムーズな切り替え、そしてコストパフォーマンスの高さでした。
- ① 専有型回線による安定した通信環境
従来の共有型回線では、障害時にトラフィックが集中し、通信が不安定になるリスクがありました。
一方、KŌSOKU Accessは専有型回線のため他の利用者の影響を受けにくく、安定した接続を維持できる点が評価されました。 - ② SRv6技術を活用した自動ルート切り替え
楽天モバイルのSRv6技術によるネットワーク設計により、通信障害時でも自動でルートを切り替え、スムーズな通信継続が可能です。
切り替え時の遅延を抑え、途切れにくい接続を実現できることも、導入を決めた大きな理由の一つです。 - ③ コストパフォーマンスの高さ
バックアップ回線の導入には、コストを抑えながらも安定した品質を確保できることが重要でした。
KŌSOKU Access Standardプラン(ベストエフォート型)は、従来の選択肢と比較してもコストメリットが大きく、価格と品質のバランスに優れている点が評価されました。
同社は、KŌSOKU Access Standardプラン(ベストエフォート型)の通信安定性・技術・コスト面の強みを総合的に評価し、導入を決定しました。
以下のコラムでは、ベストエフォート型回線の特徴や、KŌSOKU Accessが持つ強みについて解説しています。ぜひご覧ください。
導入後の効果
事業継続性を強化し、コストも最適化
- ① 回線の冗長化により、障害発生時も業務継続を実現
従来の回線では、障害時に通信が不安定になり、業務継続に影響を及ぼす可能性がありました。
KŌSOKU Accessの導入により、通信障害が発生しても速やかに切り替えが可能となり、事業の継続性が向上しました。 - ② 安定した通信環境の確保
専有型回線であるKŌSOKU Accessをバックアップ回線として運用することで、他の利用者の影響を受けにくく、安定した通信環境を確保できました。
クラウドを活用した業務が多い同社にとって、途切れにくい通信環境を構築できたことは大きなメリットとなっています。 - ③ コストを抑えながら、回線の信頼性を向上
従来の回線からKŌSOKU Accessへの移行により、毎月1,050円のコスト削減を実現しました。
コストを抑えつつ、より安定した通信環境を構築できたことが、大きな導入メリットとなっています。
今後の展望
より強固な事業継続計画(BCP)を推進
KMS様のこれからの方向性についてお伺いしました。
同社では、KŌSOKU Accessの導入により、回線の冗長化と通信の安定性向上を実現しました。
しかし、事業継続の観点では通信回線の確保だけでなく、セキュリティ対策の強化も重要な課題となっています。
特に、クラウド環境での業務が増加する中で、ネットワークの安全性を確保しながら、柔軟な働き方を実現することが求められています。
安定したグローバルインターネット接続を確保するIP トランジットの活用や、拠点間やリモートワーク環境での通信を暗号化するVPNサービスの導入を検討しています。
さらに、モバイルデバイス管理(MDM)を活用し、従業員の端末管理を強化することで、情報漏えいリスクの軽減を図る方針です。
今後も、通信の安定性とセキュリティ対策を両立させながら、より強固な事業継続計画(BCP)を推進していきます。
- ※掲載内容は取材当時のものです。